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カテゴリ:日記
信じられないような事件がおきた。
耐震偽造マンション。 耐震データを偽造した建築士、 見逃したり、売ったりした人々・・・ いったい責任はどこにあるのか? マンションを買わされた人々たちの救済策は? 建築士の性善説が打ち砕かれた、と誰かが言っていた。 おかしな話だと思う。 人間には誰にも間違いがあるという前提で、 検査機関があるのではないのか。 それらの機関が、「偽造が巧妙だったため見抜けなかった」と 言い訳している。 事件を告発した設計事務所代表のW氏によれば 「すぐに見抜けた」という話・・・ 組織ぐるみの犯罪なのか、全くの職務怠慢なのか、 いずれにしても、呆れてものもいえない。 被害にあった人々は、 よもや自分のマンションが耐震偽造されているなどとは 夢にも思わなかったはず。 「レストランにいったら毒入りの料理が出てきた、 というような話ですよ」とW氏。 たしかに私たちは、外食をするとき、 その料理の中に毒が入っているかもなんて思ったら とても食事などできない。 マンションを買った人たちだって、 売主、建築会社、全てを信頼していたのだ。 建築士の資質についてや、検査機関のありかたなど これから検討され、改善されていくことだろうが、 問題の根源は、 社会が大きくなりすぎてしまったことだと思う。 マンションを買った人たちは、事件が発覚するまで 問題の建築士の顔など知らなかっただろう。 社会が小さかった頃は、 よく顔をしっている馴染みの大工さんに 家を建ててもらっていたのではないか。 更にもっと昔は、自分自身の力で住居を作っていたのでは。 あの建築士は、そこに住まいをおいて家庭を築こうとしている 一人一人の住人を思い浮かべて設計をしただろうか。 いかに安く、そして自分達に実入りが多い仕事をするためにだけ 働いていたのではないか・・・ 工業化、大量生産、そういった近代文明の弊害の一つだと思う。 一人の人間の罪が、 あまりにも多くの人命を危機にさらすことになるのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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