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カテゴリ:日記
普段、あまり映画を見ないほうですが、 大好きな映画が2つあります。 そのうちの一つは、「戦場のピアニスト」 第二次大戦中のポーランドで実際にあったお話で、 シュピルマンというユダヤ人のピアニストが ナチスドイツの恐ろしい迫害を受けつつも 命からがら生き延びます。 必死で身を隠しながら、食うや食わずの中、 心の中で奏でる音楽だけが、彼の生きる糧でした。 あの酷い状況の中で、 美しいショパンの調べを心の中で弾き続けた そのことで彼の心が保たれていただろうこと・・・ 音楽がどんなに彼の支えだったかということを感じます。 シュピルマンを生かすために手立てを尽くす ユダヤ人の友人たちや、 ポーランド人の友人達の姿を見ても とても心を打たれます。 この映画を観て、 この平和な日本という国で、 ピアノを弾けるというただそのことが、 どんなに幸せなことなのかとしみじみ感じたことでした。 先日、自分の教室での発表会で、 ショパンのバラード1番を弾きました。 この曲は、映画のクライマックスで、 シュピルマンがドイツ人将校に見つかってしまい その目の前でピアノを演奏したときの曲です。 さっきまで乞食のようにただ食べ物を漁って 這いつくばるようにして生きていたシュピルマンが 怪我をした脚をひきずってピアノの前に座り、演奏を始める。 その姿はまるで別人のように崇高な輝きを放っていました。 このシーンに心打たれて、 10年ほど前に一度練習したことのある楽譜をひっぱりだし、 なんとか人前で演奏できるレベルにしたいと思って 数ヶ月、練習していました。 本番、間違いはあるわ、曲の解釈は甘いわ、で 本当にお粗末な演奏ではありましたが(-_-;)、 映画についての説明と、その曲の迫力だけは生徒に伝わったようです。 本当にすばらしい映画です。 まだ観ておられない方は、 ぜひ一度ご覧になってみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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