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カテゴリ:ゴスペル
選択セミナーは、3日、5日、6日の午前中におこなわれました。
それぞれ約1時間ずつ。 Uooは3日と、5日(共通セミナーの裏)に行われたPianoKOJIさんのゴスペルピアノに、 5日(共通セミナー後)と6日には、ラニーさんの「ソングライティング」に参加しました 今回は、ゴスペルピアノクラスについて。 両日とも、20人くらいの参加者だったでしょうか。 だいたいWS中のピアノクラスというのは、参加者が自分のキーボードを持ってきて、 その場で確認、練習をしながら進むというのが常でしたが、 今回、「キーボードなんていらないよ」というKOJIさんの声があったそうで。 どんな風にやるのかな?とワクワクしながら臨みました 最初に、簡単な自己紹介をされた後に、 「どんなことが学びたいと思ってここへ来たの?」といわれました。 あるメンバーが、「おしゃれに聖歌などをアレンジする方法が知りたい」と発言、 みんなも「うんうん」て顔をしたので、そのお話を聞くことに。 以下、KOJIさんの語られたことを少しまとめてみます。 KOJIさんいわく、アレンジというのは諸刃の刃と言います。 「賛美」と「音楽」、どちらも音楽ではありますが、 音楽というのはもともと神を褒め称えるためにだけ造られたものでした。 ところが、ルシファーという天使が、自分のためにしてもいいのだと言って 賛美を持っていってしまったのです。(ルシファー=堕天使) ゴスペルという音楽が、気分が悪くなるという教会の人もいます。 つまり、ゴスペルクワイアは万能ではないということを覚えておく必要があります。 また、日本人より黒人が優れているということもありません。 猿真似はみっともない!とKOJIさん。 これは、環境・言葉の問題が大きいといいます。 日本語は母音が中心の言葉なので、どうしてもまったりしてしまう傾向があります。 リズムに乗せるのが難しい言語ということですね。 黒人たちは、「ブラックゴスペルをやっている」という意識はありません。 彼らは彼らの音楽をやっているだけです。 だから、無理して日本人がブラックの音楽をする必要はない。 自分がいいという音楽をやればいいのです。 ・・・と、ここまで語られた後に、実際のコード進行についての講義。 まず教えたいこと、として、「コードを数字でとらえること」を語られました。 楽譜にドミソと書いてあったら、それ以外は弾けない。 しかし、Cとあったら、ポジションはたくさん考えられます。 そして、コードを読まないで、数字に置き換える作業をする。 そうすると、流れを作ることが出来る。これが一番大事だとおっしゃいました。 例えるなら、家から職場にいって、ランチにでかけ、帰りに友達の家によって、 家に帰ってくる、みたいな、そういう流れだとも(笑 コードではなく、数字に変換することで、簡単になり覚えやすくなります。 従来、和声の記号としては、アラビア数字が使われていましたが、 最近ではナッシュビルのナンバリングシステムが使われているとのこと。 数字に変換することで、縛られることなくイメージが湧きます。 たとえば、1から4に行くときに、その間には、2も3もあるじゃないか、みたいな。 そこまでお話された後に、最初にリクエストのあった、アレンジについてお話をされました。 音楽で大事なものは、演奏のにおい。それは英語で言えばFlavorじゃなくて、smell、 Feel、個性というようなもの。日本人にはFeelがないと言われました。 まず、いろんな音楽を知らなければいけない。 そして、どんな風にアレンジするのか、その目的をはっきりさせなければいけません。 マタイの福音書には、求めなさい、そうすれば与えられる。探しなさい、そうすれば見つかる、 とあります。だから具体的に、何を求めるのかはっきりさせることだと。 祈りも具体的に。「こういうピアノが弾きたいんです!」と。 かなえられない祈りがあります。「明日起きたら、スーパーピアニストになっていたい!」 それは必要ない祈りだからかなえられません。 努力し、試練があるところに意味があるからです。 もし、その祈りがかなえられたとしたら、その人は、神を賛美するためではない、 別のことにその力を使うことでしょう。 さて、アレンジですが、メロディに対してコードというものはついています。 最初に、メロディを理解し、分別します。 シンプルに、ずっとF、でもいいわけです。 そしてイメージします。コンテンポラリーなら音色を変えようとか、 教会で演奏できるものか?礼拝で賛美するためか?など。 ここで、AmazingGraceをアレンジして見せてくださいました。 いわゆる2-5のコード進行についての説明をされながら、 コードを数字に置き換えることで、コードについての嫌悪感を持たずに済むと言われました。 たしかに・・・ いろいろ2-5や、代理コードを使ってアレンジしていくうちに、 コードのアルファベットがややこしくて頭ぐちゃぐちゃになりそうですもんね KOJIさんいわく、G♭というのはテンションが一番手に馴染むキーだそうです。 普通G♭といえば、一番黒鍵の多いキーだから、Uooにとってはゾッとするキーですけど あと、♭系の音楽の方が柔らかいともおっしゃってました。そうなんだ? 今まで気が付きませんでした。 あと、コピーも出来るように、ということで、突然ソルフェージュのテスト! キーは分からなくていいので、番号のみで、どんな進行だったかメンバーに当てさせてました。 Uooも前半は分かったけど、最後の方は難しかった 最後の方に言われたこと。「適当に弾かないこと!」 和音一つ一つにも理由がある。一個一個こだわりをもって、愛を持って接すること。 また、アンサンブルでは引き算が大事だと。 何が必要で、何が要らないのかを見極め、音を抜いていくこと。 バンドでは、いかに音数を減らすかが重要で、以外とあんまり弾いていないそうです。 歌を無視しているピアニストは良くないピアニストだとおっしゃっていました。 クワイアが歌いやすい、「はい、どうぞ」で安心して歌えるように導くピアニストが 良いピアニストだそうです。 1時間ほどの間、本当に楽しいトークとためになる講義であっという間に時間が過ぎました。 途中、Uooは名前を呼ばれて、公募曲の「Peace in Him」の原曲を皆さんの前で さわりだけ弾かせていただき、KOJIさんがアレンジしたらこうなるよ~って感じで 弾いてくださった場面もありました。 その変わりように、みんな「おぉ~っ!」て感動してましたね。 KOJIさんのアレンジは、元のメロディをとても大事にしてくださっています。 聖歌などをアレンジするときも、決して原曲の形をとどめないようなものではなく、 あくまで、古い聖歌ファンにも歌ってもらえるようなアレンジなのです。 こういうところだけを見ても、KOJIさんの音楽や人に対する愛情が感じられます。 ピアノセミナー(2)へと続く・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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