いとしのロビンフッドさま

ハードカバーの原作を以前長男が買っておりまして（私は未読ですが；）
やたら見たい見たい大騒ぎしてたので私も一緒に見ました！！！

【ホームレス中学生】


ホームレス中学生


１番驚くのはこれが実話ということ！
それもそんなに昔の話じゃないですよね～。
実際ホームレスだったのはほんのちょっとの間だけど、ホームレスはホームレスだったわけで・・・
それにしても田村くん、苦労したんですね～


住んでいた家（公営住宅？）がある日差し押さえになってしまって、お父さんがいきなり

「解散！」

宣言をして田村くんのお兄ちゃん、お姉ちゃん、そして田村くんの３人はバラバラに・・・

「友達の家に泊まるからいい」

と言った田村くん・・・でもそんなのはウソで、お兄ちゃん達に迷惑をかけたくなかったから。

そして昔よくお母さんと遊びにいった「まきふん公園へ」
（このまきふん公園は通称で、実際は大きなまき貝をかたどったスベリ台のある公園・・・私の家のそばにありましたよ！普通にまき貝公園って言ってたけど（笑））

ホームレスの時の描写は吉本の芸人さんが（なぜか小池徹平くんも）出演してお笑いムードでしたけど。

小学生に石を投げられたり・・・うん○の神様って呼ばれたり・・・そんで実際下痢が止まりません・・・って小学生に相談されたり。

おなかが減りすぎて草を食べようとしたり（櫻井さん思い出しちゃったよ（笑））ダンボール食べちゃったり・・・

でもそんなある日、同級生のお好み焼きの男の子が家に呼んでくれて・・・そこのお母さんが田村くんに「正直に話してごらん」って言って話したら・・・「たむちん、よく頑張ったな～～」って頭撫でてくれてこの家にいなさい・・・ってなって。

まずここで号泣～～～

本当によく頑張ったし、このおばちゃんが本当にいい人。
というか近所の皆が本当にいい人。

このあとお姉ちゃんと田村くんが養子にいきそうになるんだけど、３人兄弟がいっしょにいなきゃダメだって言って皆でお金を出し合って兄弟に部屋を借りてあげるんです！

大きくなって働いてお金を返してくれえばいいって・・・

すごいな～～～。


ちょっと話を戻して・・・

田村くんちがこんなになってしまったそもそもの原因は、田村くんが１０才の時にお母さんが大腸癌で亡くなってしまったことに始まって、その後なんとお父さんもお母さんと同じ大腸癌に

お父さんの方は幸い癌を克服するのですが、会社のリストラの対象になってしまって会社をクビに・・・

その後お父さんは家に引きこもるようになって・・・差し押さえ→解散宣言へ

お母さんと田村くんのほのぼのとした描写が涙をさそいましたね～
どこにでもある普通の家庭があっという間に不幸のどん底に突き落とされるのも怖かったけど。

でもこの兄弟３人はお父さんを恨んでいません！
それはお母さんの看病に必死だったり、お母さんが死んだあとは家事に一生懸命だったお父さんを見続けてきたから。
この家族はお互いに思いやりの心が常にあるので、決して悲惨ではなく明るいんですよね～。

それで、お父さんがお母さんの病気の事を兄弟に初めて話した時

「お母さんの病気は１００人に１人しか助からない・・・」
って言ったら田村くんは

「１００人に１人助かるんやろ？ならお母さん助かるやん！！」
って言うのですが・・・こんな感じで常に前向き！！

そして・・・また話が戻って
田村くんに「家にいていいよ」って言ってくれた、あの同級生のお好み焼きやのおばちゃんが突然亡くなってしまうのです！

これには私もびっくりしました！！！

お葬式のシーンになって周りの人が皆泣いてるのを見ながら田村くんはこう思います。

「人が死ぬって・・・もう２度とその人に会えないってことなんや。おかあちゃんともおばちゃんとももう２度と会えないや。だから皆泣いてるんや」

でも自分も泣いてしまったらそれ（２度と会えない事）を認めてしまうことになるから必死に泣くのを我慢した・・・って

あー、なんて前向きなんだ！男の子らしくさっぱりしてて・・・
でもある意味周りの誰よりもちゃんと死を受け入れてる気がする。
田村くん、本当に強いな～と思います。

とは言ってもその後少し落ち込むこともありましたが、担任の先生や兄弟の支えで克服していきます。

ドラマは中学卒業まででしたが、長男によると原作には吉本に入るまで書かれているそうでしきりに残念がってました。ま、仕方ないよね。

気になる方（私を含めて）は原作を読まなきゃいけないですね～～