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UPUPの名馬達の伝説

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4回もレコードを更新した馬がいたことをあなたは知っていましたか?

世界最強も夢じゃなかった馬がいたことをあなたは知っていましたか?

日本競馬に一つの伝説を作った馬がいたことをあなたは知っていましたか?

芦毛の怪物

クロフネ

この馬の生まれは海外である。

いわゆる○外である。

アメリカから社台グループの吉田俊介氏が連れてきたのだ。

吉田氏いわく

『絶対に走る、歴史に残る名馬になるかもしれない。』

という期待を抱いていたそうだ。

そんな大きな期待を背に、クロフネは2歳の秋に京都競馬場でデビューを迎えた。

鞍上は松永騎手。

道中は、4,5番手に待機し、直線で抜け出しにかかる。

しかし、進路が狭く、前に抜け出せない。なんとか、馬群の壁をさばいて追い込むも2着。

しかし、最後の追い込みによって、陣営は将来性を感じた。

その期待に、クロフネは次のレースから答える。

長い距離のほうが合うのでは。

と考えた陣営は、2000mのレースに照準を合わせる。

それが実を結んだのか、快勝。

レコードタイムのおまけつき。

そして、3戦目となったエリカ賞で、クロフネは、大いにポテンシャルの高さを見せ付ける!

エリカ賞は、出世レースとして有名で(過去の勝ち馬は、エアダブリン・キングカメハメハ・アドマイヤグルーヴなどである)、このレースに陣営はかけていた。

そして、クロフネは、またもや陣営の期待に

最高の形で答えてみせる。

2戦連続のレコード快勝。そして陣営はついに重賞へ向かうことを決めた。

ラジオたんぱ杯3歳S

今考えるとものすごいメンツである。

クロフネ

ジャングルポケット

アグネスタキオン

この3頭のまさに3強であったといえる。

一番人気、クロフネ、単勝1.4倍

二番人気、アグネスタキオン、単勝4.3倍

三番人気、ジャングルポケット、単勝4.5倍

このメンツの中、ダントツの一番人気のクロフネ

しかし、クロフネにいつものリズムがない。

とても悪いリズムで走る。しかし、いつもどおり先行し、直線に入る前に

外から並びかけ、突き放そうとした。

しかし伸びない。いつものクロフネではない。

その横をスイスイとジャングルポケットと、アグネスタキオンが抜いていく。

結局、

1着アグネスタキオン

2着ジャングルポケット

3着クロフネ

であった。

あけて4歳

どのレースに進むかが問題だった。○外の宿命で

クロフネは皐月賞にはでれなかった(今ではでれる)

そのため、NHKマイルカップを目指して、毎日賞への出走を決めた。

結果は圧勝。あの2頭のいないレースは何の問題もなかった。

そしてついにNHKマイルC

単勝1.3倍、支持率61.9パーセント

圧倒的な支持率。負けるわけにはいけない。

レースも圧勝といくかと思ったらそうはいかない。

まさかの出遅れ。

マイル戦で出遅れ。これほど痛いものはない。

このレースで初めての騎乗となった武豊騎手も

かなり動揺したのではないか。

レースは、単勝150倍のグラスエイコウオーが逃げる展開

直線に入っても

どの馬もグラスエイコウオーを捕まえることができない。

それを必死に追うクロフネ。

さすがのクロフネでも無理かと思われたラスト1ハロン

そこでようやくクロフネにエンジンがかかる。

そこからは異常なほどの末脚。

グラスエイコウオーの騎手も

「あれだけリードしていたから勝てると思ったんですけど・・・。ゴール前では今までに経験したことがないプレッシャーでクロフネが接近してきたのが分かりましたよ。あの馬は普通じゃないです」

とのコメントを残すほどである。

ようやくクロフネは、G1ウィナーの仲間入りを果たす。

これから、クロフネの快進撃が始まるのだ。

そう誰もが信じてやまなかった。

そして、ついに○外にも開かれた日本の頂上への門。

そこに黒船が来航する

いざ決戦、日本ダービー

アグネスタキオンは、皐月賞を快勝した後に引退を表明

相手はジャングルポケットのみと思われた。

しかし、まさかの5着。

重馬場だったから?中2週はきつかった?ハイペースがきいた?

様々な憶測がとびかった。しかし

ジャングルポケットが強かったのは確か。

ここでめげないクロフネは、更なる高み、天皇賞秋を目指して

神戸新聞杯へ向かう。

しかし、ここも勝てずに3着

そして、天皇賞秋へと向かう。

しかし、ここでアクシデントが発生した。

天皇賞秋へと出走できる○外は2頭

メイショウドトウは決定している

もう一頭はクロフネと思われていたが

アグネスデジタルの急な参戦の決定で

クロフネは出走することすらできなくなったのである。

目標を失ったかに見えた。

しかし、陣営は調子の良いクロフネのレース間隔をあけるのきらい

武蔵野Sへ。

非常に苦悩したらしい。しかし、武豊騎手が

『あの馬はダートで走りますよ。』

という一言で参戦が決定。デビュー以来

一度は走りたいと思っていたダート

急に参戦。しかも重賞。不利かと思われた。

まさかここから、クロフネにとって最高のドラマが始まるなんて・・・。

圧倒的な1番人気。

レースがスタート。

うまく折り合っているクロフネは

馬なりで大外をまわって直線を向いたときには

先頭にたっていた。

そこからは一人旅。イーグルカフェなどは存在しないような

はるか後ろ。

そのまま持ったままでゴール

タイムは1分33秒3

2着との着差は実に9馬身

ダートで1分33秒3!?

誰もが度肝を抜かれた。芝ではないんだぞ?しかももったまま?

そしてクロフネの目標は

JCDへと向く

ここでも当然の一番人気

土曜日に、クロフネ見たさに10万人もの観客が競馬場へと足を運んだ。

いざスタート

まさかの出遅れ

場内がざわめく

しかし、クロフネが後方にいたのは最初だけ

その後は馬なりで上がっていくと

直線でなんなく先頭にたち

そのまま突き放すだけ。追うことすら必要ない。

そのまま武蔵野Sに続いての2戦連続のレコードで圧勝。

2着に前年の覇者ウイングアローが入り

これによってクロフネはダート界の覇者となった。

陣営はすぐにドバイ遠征の話を持ち上げる。

しかし、ここでアクシデント発生

右前浅屈腱炎になってしまったのだ。

半年ほどでの回復が見込まれるケガだ。

普通他の馬は現役を続ける。

しかし、クロフネ陣営は引退を選んだ。

これほどの馬に無理はさせたくない。

それが最大の要因。

今クロフネは、種牡馬として順調なスタートをきった。

フサイチリシャールや、フラムドパシオンなど

これからも数々の名馬を輩出することだろう。

しかし、忘れてはいけない。

その息子よりも父は偉大だったということを・・・・。

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Last updated  2006.09.13 14:03:25
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