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カテゴリ:名馬伝説
3強対決といったらなにを思い出しますか?
昔でいうとTTG テンポイント、トウショウボーイ、グリーングラスが有名です。 しかし、今の若者は テイエムオペラオー、アドマイヤベガ、そしてナリタトップロードを思い出す人が 多いでしょう。 今この物語ではまさに3強対決が幕を開けます。 弥生賞 それは、皐月賞へ向けて非常に大切な一戦である。 スペシャルウィークと同じ道をいくナリタトップロードとしても ここは負けられない一戦であった。 しかし、ここでの本命は決まっていた。 名牝ベガを母に持ち 名種牡馬サンデーサイレンスを父に持つ 超良血 そして鞍上には天才 武豊 そうアドマイヤベガである。 ラジオたんぱ杯でマチカネキンノホシ、オースミブライトといった 注目されている馬に勝ってここにきたアドマイヤベガ クラシックでは断然の一番人気だった そして、弥生賞では1倍台という人気っぷり 2番人気トップロードは4倍台の2番人気 しかし、さすがにこの人気の差は大きすぎる。 理由は簡単 鞍上の違いである かたや、去年ついにダービーを勝った、天才 かたや、デビューしてから今までに60勝ほどしかしてない この差はしかたないものである。 さらに、トップロードの周りでは クラシックにいくには渡辺では心もとない。 という意見が多数でていた。 それでも沖師は渡辺を降ろす気はなかった。 これは、渡辺にとって最高のチャンスなのだ。 一人前になる。 実際、渡辺も気にはしていなかった。 なによりも馬の調子がとても良かったのである。 そして迎えた弥生賞も アドマイヤベガを抑えて勝って見せた。 しかし、これだけは覚えておいてほしい。 決して楽勝ではなく 最後にかなり詰め寄られての1馬身差 これによって渡辺の脳裏にはアドマイヤベガは脅威として 焼き付けられた。 そして、クラシックの季節がついにやってくる。 西では、毎日杯を勝ったテイエムオペラオーが200万払ってまで 急遽クラシックに参戦してくることが決定した。 しかし、ここでアクシデントが襲った陣営があった。 クラシックの絶対的本命 アドマイヤベガ陣営だ。 なんと、突然の熱発によって飼い食いがおちてしまったのだ。 なんとか皐月賞に出走はするものの 噂話は耐えなかった。 果たしてどこまで 体調を戻したのか 本当は出るのもきついのではないか そんななか トップロード陣営はいたって順調であった。 弥生賞を勝ったことで 渡辺には自信という言葉が芽生え始めていた。 トップロードも今までの中で一番調子がよい状態であった。 渡辺には自信とともに余裕も見えていた。 しかし、沖師は不安を隠せなかった。 この余裕が悪いほうにでなければいいが・・・・ そんな不安をよそに皐月賞ははじまった 突然の雨だったが良馬場という発表 しかし、内馬場はかなり荒れていた。 そんな中渡辺はトップロードを距離短縮のために内にいれていた。 その外にはアドマイヤベガが見れるところだった。 絶対的1番人気のアドマイヤベガ そして、前走での末脚 先に仕掛けて標的にされるのがいやだった渡辺は なかなか仕掛けられないでいた。 残り800mを超えたあたりで ついにアドマイヤベガが仕掛ける それにつれて上がってくる トップロード しかし、すぐに渡辺は二つのミスに気づく 内の荒れた馬場を走らせたことで トップロードにはもうスタミナはないということと アドマイヤベガはやはり体調が悪かったということ 自信が慢心となって、周りが見えなくなっていた渡辺 あまりに痛いミス このときはすでに直線に入っていた オースミブライトが抜け出している。 負けるわけにはいかないトップロードと渡辺 届いてくれ! この一心で追う渡辺 それに応えるトップロード いつものようないきっぷりはないものの 確実に前と差が縮まる いける!あと少し!もう少し! 「先頭はオースミブライト!内からシルク!オースミブライトが先頭で 外から8番ナリタトップロード!!!」 あと少し!! その瞬間に 覇王はやってきた・・・・ 「大外からテイエム!大外からテイエムーーーー!大外からテイエムオペラオーーーー!!!!」 あっという間のできごとであった。 残り100mで 加速したナリタトップロードが 前全てをつかまえて勝つはずだった。 その瞬間 まだだいぶ後ろにいたテイエムオペラオーの次元の違う末脚に屈した・・・。 結局、オースミブライトもさせずに2着・・・・。 復調したアドマイヤベガ 開花したテイエムオペラオー 成長し続けるナリタトップロード この3頭で決まるダービーになるだろう。 そう予感させる皐月賞であった。 3強対決はまだ始まったばかりなのだ・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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