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カテゴリ:その他諸々の事
この自分の場所については新聞の特集記事をみて感じたことです。
新年から朝日新聞の1面の特集記事に「ロストジェネレーション(25~35歳)」にスポットを当てた連載が始まっています。 ここで定義されている「ロストジェネレーション」は25歳~35歳までの正社員の職に就かずフリーターなどで生計を立てている人等のことです。 同世代でもちゃんと就職したり結婚している人は含まれません。 ただこれ読んでて共感するところと違和感を感じるところがあります。 確かに25歳~35歳はちょうどバブル崩壊後の就職超氷河期時代で正社員につけずにあぶれ、そのままフリーターのまま居着かざる得なかった人が多い世代では在ります。 その点私も似たような状況に嵌るので会社や社会に不信感を感じたりしていることは理解できます。 しかし、それを理由にどうも思考停止に陥ってそのまま社会のせいにしてずるずると底辺の生活を続けてしまっているのはどうかと思ったりします。 確かに働かなければお金が稼げず、食べていけなくて飢え死にしますが、働くことに追われて今後の自分を考えず、見ない振りしていてはいつか大きな落とし穴に嵌って大変なめに会うような気がするのです。 同時にこの特集に出てくる自分の居場所を海外に求める人にも違和感を感じます。 海外に出て行くことが悪い事と言うわけではありません。 海外で自分の力や夢を求めて出て行くことは大変勇気の居ることですし、そのパワーには敬服します。 でも自分の居場所を求めて海外を彷徨うのは違うと思うのです。 「日本で無いどこか、ここではないどこかで自分が本当に居る場所がある」 と思う人は何時まででも彷徨い続けるような気がします。 こうやって書いていくと感じるのがロストジェネレーションの共通項目が「自分の存在価値(居場所)を他者に求めている」と言うことです。 以前の自分もそうだったのですが、自分の存在価値を自分で定義できない人は自分以外に存在価値を認めてもらうことに依存します。 でもみんながみんな自分を認めてくれることはありえません。 人の価値観は十人十色なので当たり前です。 そして他人に肯定されないと自分が肯定できない人は、認めてくれる人が居ないと自分が無価値に感じてしまいます。 自分が無価値であることを認めることが出来る人はほとんど居ません。 そうなると「貴方には価値があるよ」といってくれる人を探して彷徨うのです。 「他者に認められないと自分を認められない」 これはすごく大変困った依存症の人の話なのです。 ある意味これが日本の教育の悪い結果ともいえるのかもしれません。 この泥沼の落とし穴に嵌ったらそう簡単には出れません。 ここから這い出るには視点の変換とか、現在社会がどうなってどういう方向に進みそうなのかを知り、自分の棚卸とか価値観の再構築とか色々やらなくてはいけません。 でもそれを教えてくれるところが無いのが一番問題なのかもしれません。 もし教えてくれるところがあって、ロストジェネレーションがちゃんと自分と向き合って価値観他人依存症から抜け出たとしたら、ちょっと世の中変わると思いませんか? 私は「自分と向き合う方法を教える場所」を作りたいと思っているのです。 今はまだ自分の場所はまだ仮のものだけど、自分で自分の居場所をそうやって作っていきたいと感じてます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.05 22:12:58
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