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カテゴリ:自分を見つめる
心の傷の話になると時々
「貴方は恵まれているからそんな事で傷つくのよ!」 と平気で傷を踏みにじる人が居ます。 確かに、傍から見ていたら『そんなちょっとの事で?』と思う事はあります。 でもその人にとってはちょっとじゃないんですよね。 普通に人間関係をやっていて、ちょっとした事で傷つく場合、そこには実は幼いころにつけられた傷が存在します。 ずーっと在って、本人は乗り越えたつもりで見ないようになっていて、痛みも何時もあるから麻痺して感じなくなっていて、でも本当は完治してなくて。 だからそこにまた何か触ると激痛が走って、大変なことになる。 過剰反応して、大事な関係を壊しちゃったり、自己嫌悪にどっぷりつかったりすることとなる。 結局根本的な傷があるのを見て、ちゃんと癒して行かないと結局同じ所で躓いてしまう。 その傷は。 恵まれているからとか、「そんな事」だとか、そういうことは関係なくて。 実際にその人にとって大きな傷になっているかどうかが問題で。 同じ事が起きても、人によって心に傷がつくかどうかは違う。 大丈夫の人は、もしかしたらずーっと昔にそれを克服できているだけなのかもしれない。 直し方を知っていて、その時その時にちゃんと直していけるのかもしれない。 でも傷つく人はそれが出来てなくて、右往左往しているのかもしれない。 そしてその傷を悪化させているのかもしれない。 ささやかな擦り傷が、ちゃんと消毒したり免疫が強くなかったり、ワクチン接種されていなかったりすると、破傷風になって最悪の場合に死に至るように、心の傷もちゃんと治療しないと、自殺という死に至るんだと思う。 他人と比べて 「これくらいの事で」 と思っていても、本当は死ぬほどつらい事は沢山ある。 環境とか、状況とか、自分に比べるともっと辛い大変な人が居る。 だからこれくらい大丈夫。 そう思って対応を私たちは誤っている。 本当は全然大丈夫じゃない事など沢山ある。 他人と比べても仕方がない。 自分が辛いかどうかが一番大事なんだと思う。 甘やかしちゃいけない、という人もいるけど、本当の愛情は過剰に注いだからと言って害にはならない。 もし害になるのなら、それは愛情では無くただの自己満足なんだと思う。 心の傷は。 先ず「ある」のを認識すること。 それが辛かった・今も辛い、というのをハッキリと逃げずに認識(向き合う)すること。 自分で自分を助けに行くこと。 時には外に助けを求めること。 直ぐに癒せるものじゃないかもしれないけど。 特に放っておいた年月が長ければ長いほど、悪化していたり化膿しているから、大変なんだけど。 そうやっていくのが一番の方法なんだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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