上昇気流に乗って

幾ら言葉をきれいに飾っても、
幾ら理論的に説明されても、
幾らどんなに良い事を言っても、
何故か引っかかるもの、心に届かない言葉がある。

その場合は結局その人のその向こう側に在る隠れた意図が伝わるからだと思う。

それはその人がハッキリと自覚している場合もあるし、
逆に自覚のない無意識下での意図の時もある。

まあ、こんなもので良いや。
と思えばそれが伝わるし、自分に現われる。

逆に強い意思や想いがあれば、それが現われ、伝わる。

結局その差が人を二つの道に分けてしまうのかもしれない。

そして振り返ってみる。

私はその時どう思っていたのか。
その時何を心の底で思っていたのか。

適当な気持ちで居なかったか。
相手をねじ伏せたい気持ちは無かったのか。
自分を飾りたい気持ちでいたのではないか。

言葉は。
キツイよりは柔らかい方が人には受け入れられやすい。

でも柔らかいから伝わるわけじゃない。
キツイ時の方が本心が伝わる事もある。

どちらにしても心の底で思っているものが、相手に伝わる。


常に心の奥で自分が何を思っているのかを気にかけた方が良い。

最初聞いた時は「面倒くさい」と思ったけど、こうなってみるとそれは大切な事。
適当に流しているから適当な事が起こる。
ちゃんと心の奥底から願うと、その事が起こる。
ごくフツーの法則。

だからこそ自分が常に何日頃考え、どう反応しているのかを知ることが必要なのかも。
知らなければ対処できない。
もちろん知らなくても対処できる事もある。
自分に自分にとっての良い事を刷り込めば良い。

ただ、それが自分の中の暗い、見たくないものを見ないふりするだけの蓋ならば、辞めた方が良い。
貴方が気付かなくても、それはそこから漏れて相手にその暗い意図は伝わるのだから。


暗いネガティブな意図を手放せない、どうしよう。

そう思う人もいると思う。
でも一部の人を除いて、みんなそう言うものは持っている。
持っていてそれを押し込めてしまうか、気付いて向き合うかで違ってくると思う。

自分を傷つけた人を同じように辛い目に合わせたい。
そう思う事は否定する必要はない。

現実行動に移さなければ、存分に妄想の中でそういう目に合わせてもいい。
そうして満足したら、自分に問いかければいい。

何故そこまでしたいの？

そうして自分と向き合うことで、何故そんな風に思うのか、何故そう感じるのがわかってくる。
封じ込めるのでなく、無理に手放すのではなく、そんな自分も受け入れる。
そうすると結構簡単にそう言う自分が変わったりもする。

ネガティブな自分が自分の受け入れ意図が伝わって、変われるのだ。

良く考えて見ればわかる話。
貴方が誰かに貴方の意図を無視して斬り捨てられたり、封じ込められようとすれば怒って反発するのと同じ。
更に困った事を起こしてやろうと思ったりもする。

逆にそのままの自分を受け入れられれば、嬉しくてその人にとって良い事をしてあげようと思うのと同じ。

だからまず受け入れる。
起こる事を拒否したり、逃避したりしない。

だからまずは自分がどう思って何を意図しているのか。
それを把握するのが大事なのかも。

良い意図が伝われば、良い事が還ってくる。
いい加減の意図を伝えれば、いい加減の事が還ってくる。

だから自分の意図することを観察し続けるのが大事なのかもしれない。