上昇気流に乗って

ここしばらく、
自分と他人の区別がちゃんと付いてないんじゃないか？
と思うようなことがありました。

「これくらい大丈夫だろう」
「これくらい許してくれるだろう」

そう言う甘えた意識が在るんだろうねぇ。
それは私にももちろんあるんだろうけど。

でも、これくらい、と思うその気持ちが相手を見くびっていたり、尊重してないことに気付いているのかな？

そのことに気づいて

「しまった……」

と愕然とする事って無いのかな。

やってしまったことは仕方ないとして、きちんと謝罪をしなくてもゆるしてくれるだろう、と言うのがどれだけ人を見下しているのに気付いてないのかな。

たとえそれが身内であろうと、古くからの友人であろうと、失礼なことをしたらちゃんと謝罪をするものじゃないのかな。


また、誰かを批判する以上、同等以上の事を求められるのに気付かない人も多いなぁと思う。

批判した内容に見合わない行為をしたら、それ以上の苦痛と非難を受ける覚悟が無く、更に責任転嫁して、被害者になる人も多い。

「そう言うお前の行動はどうなんだよ」

と言われてそれを甘んじて受ける覚悟なく、心の痛みを受け止めることなく、他者批判を繰り出す人も多いと感じる。

結局自分の事をちゃんと見ることが出来ないのかな。
自分の行動は全て正しいと思っているのかな。


自分の歪んだ狭い視野しかなかった頃の私は、ハッキリ言って偏見でしか他人を見ていなかった。
それでいて、自分だけが正しいつもりでいた。

今はそれがどれだけ恥ずかしく、みっともないのかを他者を鏡にして見せられているのかもしれない。


何でもかんでも「許す」ことが愛だとは私は思わない。
愛しているからこそ「許さない」選択をする事もある。

自分の都合に合わないモノをどんどん捨てている人もいるが、それがどれだけ自分に向けられた愛を捨てているかに気付いてない人も多い。

自分にとってその場の気持ちのいいこと、都合のいいことばかりを選択していると、何処か歪んでいく。
闇を見たがらない人は、何処か確実に狂っていく。

それは自分自身を、自己愛を切り捨てているのと同じだから。

愛は光り輝き気持ちが良いものばかりでは無い。
その時は苦痛で引き裂かれるモノも愛だったりする。

後で振り返らないと、分からないものばかりで、感謝は後から贈ることとなる。

目先の、現時点での感謝など要らない。
今すぐの理解など、求めない。
そしてそれらを押し付ける気もない。

そう言う私も、確実にいる。