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と、言う訳で感想~♪
倭姫命は、天照大神様の座しますことろを探して、あちこち行って、今の伊勢神宮の場所に辿り着き、神宮の基礎を作った方です。 元々天照大神様は天皇家の始祖ということで、宮中で御祭申しげていました。 それが政治的不都合か、何かあって、宮中以外でお奉りするところを神託によって探したのですね。 その点点としたところが「元伊勢」と呼ばれるところです。 ちなみに最初は豊鋤入姫命が初代御杖代でした。 その後を継がれたのが、倭姫命です。 この本はその倭姫命が巡った地を順番通りに巡った人の、ちょいスピ旅日記とでも言うモノですね。 一応エネルギーを感じることが出来る方なので、まあ、その感じるままに、という事で記事を書かれているので、もしかしたら神職や霊能者や、歴史家の方々から見ると色々と文句を言いたくなるところもあるかもしれません。 ですが元伊勢を、倭姫命の巡った通りに巡礼したい人には、良いガイドブックとも言えます。 そもそも元伊勢の比定地という場所で、ハッキリしている場所というのは存外少ないそうで、この方の巡った地域も、 「そう言われている」 という場所でしかないらしいです。 一つの候補地に二つの場所が名乗りを上げていたり、色々です。 ですからあくまで、目安の一つでしかないそうです。 千年もの間に地名が変ったり、河の氾濫で土地の形が変わったりもあっただろうし、その他諸事情があった可能性もある。 何せ明治辺りに一村一社という風に神社の統廃合も起きたそうなので、余計に訳が分からなくなっているのもあるかも。 あと、倭姫命というかたが、歴史上存在したかどうか良く分からない、というのもその辺りがあやふやさに拍車をかけているかもいしれません。 一応日本書紀には登場しますが(日本武尊に草薙の剣を授けられた)、伊勢に行くまでの旅の記録が丸っきりそちらには無いのですよ。 巡幸されたことが書いてるのが「倭姫命世記」という書物だけで、しかもこれは鎌倉時代に書かれたものだということで、歴史資料館関係者の大多数は、これを歴史書とみなしてないというのもあります。 まあ、表に出て現存する資料がこれしかないので、嘘だ、というのもなかなか難しい話で。 歴史小説みたいなものだった可能性もありますが、それが一概に全部嘘だという訳では無いと思うのですけど。 昨今書かれている、坂本竜馬や歴史上人物の関連の小説とかは、一応史実をもとにしていますからね。 それに実は表に出せない資料が神宮にあるのかもしれません。 ので、私は倭姫命がいらして、旅したというのは本当じゃないかなぁと思ってます。 まあ、置いておいて。 そんな訳で元伊勢の入門書とか、一つの巡幸モデルガイドブックと思って読むと面白いかもしれません。 神社情報もしっかり入ってますし。 それと一つ私が知っている事を追記。 大神神社ですが、三つ鳥居は実は社務所でお願いすれば、横から実物を見学することが可能です。(正面からは無理です~) もちろん色々とお祭りが無い時や、忙しくない時期に限りますが。 今も大丈夫だと思うけどなぁ。 どうだろう? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.16 20:24:17
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