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カテゴリ:亜爾然丁にて
もう10年くらい前の話になるのかなぁ、群馬県に長く付き合った彼女がいた頃、よく群馬に遊びに行ってました。
だから何気に群馬の事は詳しいんですが、それは置いといて、その彼女と市内を何の目的も無くドライブしているときに、当方はある1つのミュージアムを見つけます。 「やまだ かまち」美術館。 当時からその名前だけは知ってました。 ロックバンドのBOOWYって知ってますかね、そのヴォーカルの氷室京介・ギターの布袋寅泰と同じ高校で、その2人とは初期に一緒にバンドをやった事もあった詩人。17歳でエレキギターを弄っているときに感電死したこと、など。 当方は何気にそういう芸術面というか、19歳から20代前半の頃などはリーゼント頭で絵を見に美術館に通っていた事があるくらい「詩」とか「絵」とかが好きだっですけど、デートで美術館へ行くという事をこの彼女を含めて、今まで付き合ってきた彼女は殆ど全員嫌がるんですよ。 嫌がるのもホント生意気なんですけど、そこはいつも「米つきバッタ」のように必死にお願いをして、何とか説得しその時は無事に「やまだ かまち」美術館へ足を運んだわけです。 美術館に入った瞬間に背中がカイジのようにザワザワとしました。 当方はこの時たぶん、、20歳か21歳くらいだったかな、日々生きてる事で自然に同じように感じているはずなのに、その彼との圧倒的な感性の「差」にえらく衝撃を受けた記憶があります。 心の中では、 (ああ、この人マジすげぇ・・ここに3時間くらい居たい・・) とか思ってたんですけど、彼女に対して言う言葉は、 「アハハ、ま、アレだ、確かにスゲェけどさ、俺のほうがスゲェべ?な?な?」 などと半ば強制的に「俺の方が優れている」という事を言わせて、それでも頭では(この人には適わなねぇ・・・)と考えれば考えるほど額からは汗が噴出し、「おい!帰るぞ!!」と完全な負け惜しみにも似た負け犬の遠吠えを彼女に吐いて、20分ほどでその場を後にしたのを今では少し後悔しています。 もし群馬県に用があるときにはまた寄りたいなぁ。確かその近くに加山雄三ミュージアムっていうものがあったような気がするけど、そっちには全く興味なし。 それは置いといて、アレですよ、そうそう何が言いたかったのかというと「感電」ですよ、「感電」。「やまだ かまち」は上半身裸で、汗も拭わずにエレキギターを弄ってて感電してしまった。 一説によると、その汗が感電死の直接原因ではないか、とも言われていますが、誰でも一度や二度くらいはビビッと電気が身体を走った事くらいはあるはずです。 ・・・・・・ アルゼンチンは暑い。灼熱の太陽とパワーのある大地から発せられる放射熱。外に出ると上下に挟まれて、サンドイッチ状態で暑い。昼の気温は35度、体感温度はサンドイッチ状態で38度。そして何気に湿度も高い。 調理場で火を使えばすぐに45度くらいにはなる。若い頃からそういう我慢大会にも似た過酷な弱酸素仕事をしてきた当方でも、この暑さは結構応える。 まず、一番の自分の味方である「頭」がやられる。ボーッとする・・・というよりも、メモリー機能が働かなくなり、情報が記憶として脳に情報が保存されなくなる。 身体自体は、普段の「癖」というよりも「使命的」に何となく動いているので、今のところ何のミスもなくやれているところが恐ろしいっちゃ恐ろしい。 もちろんコックコートの下に着ているTシャツは汗をかきます。 ******** そしてつい先日、ロボクープを使おうとコンセントにプラグを刺した瞬間、 パチッ☆ 「いづふぇうfんbwpのおkspぁおいjどぃj!!!!!!」 ・・・・・・・・ ・・・・・ パタッ ・・ 大の字になってその場で人生初のKOってものを経験したんですけど、アルゼンチンの電圧は220Vですよ。日本は100Vで、倍以上の電気が当方を襲ったわけです。 結局5分くらい座ってたら復活しましたけどね、アハハ。。 でもね、、 マジでやめて、こういう事。 ドリフじゃないんだから、びっくりするじゃんか。 って怒りを誰にもぶつける事が出来ず、悶々とした時間をそれから暫らく過ごしたわけですが、何と言うか・・・電気が身体を走っている間、多分時間にしたら1秒も無かったと思いますけど、何かが見えましたよ。 なんというか、創世記の地球?というか、荒野というか、奈落の果て、、とでも言うべきか。その推定1秒の時間で当方はきっとあの世を彷徨っていたんだと思いますが、いや、、、切実にそう思いたいんですが、 後から当方を運んでくれた部下に「倒れた」その後の自分の状況を聞いてみたんですよ。 「なぁ、俺、倒れてからどうなった?」 「Mさん、、、チンコ起てながらずっとニヤニヤしてましたよ」 などと、のたまってからに頭をペチンと叩いておきました。ニヤニヤも嫌だけど、チンコが起ってるとはどういうことなんじゃ。 結論としては、 「人生初ノックダウン」「倒れてニヤニヤ」「チンコ ピンコ起ち」という有り難くも無いトリプルコンボをこの日は喰らってしまったわけですけど、結局は、 当方は220Vで感電しても5分で復活できるくらいの身体をもっていた。 ということで、、死ななくて良かった・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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