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カテゴリ:洋食・フレンチ
しつこく何回か書いていますが、アルゼンチンは魚介類があまりヨロシクナイ。でも、ヨロシクナイからと言って普段の営業で使わないわけにいかないのは承知の通りです。
普段コースメニューを考える時も、最後までいつも決まって「魚料理」のパズルだけが中々ハマらない。 そんな当方の気苦労も知らず、本日こんな挑戦状が・・・ 「デザート以外の全ての皿に魚介類と野菜を盛り付けてメニューを構成してください。ただし、ハーブ等の調味料はお任せします。ちなみにクリーム、バター関係の動物性のものは使用可能」 はえ??? なんだと?? 聞こえませんよ、そんな言葉。 以前こんなメニューをやったことがありますが、→【肉を使っちゃダメなディナー】この時よりも使える食材は限られてくる。まず、上記の挑戦状からは魚介と野菜が前面に出ていなければいけない事が読み取れる。次に中途半端にもバター、クリームなどの動物性加工品は使用OK。でもたぶん、加工してあったとしてもブイヨン(鶏のダシ)、フォンドヴォー(仔牛のダシ)なんかはダメっぽい。 つーか、たまーにならこういうのも楽しいんだけど、この前やったばっかじゃん。。困ったなぁ・・・どうしよう、アレにしようかな、コレにしようかな・・・と数時間考えに考え、自分のボキャブラリーの少なさを呪いながら「う~~ん、う~~~~~ん」と唸り、「ハッ!!」っと気付いたらポルノ雑誌見ててちょっとチビッた。 ************** ●サーモンとアン肝 野菜のテリーヌ モザイク仕立て 3種のビネガーソース モザイクと言ったら世の健康優良青少年たちの敵、あのモザイクの事です。って、この事自体は料理に関係無いので詳しく書くのは止めときましょう。アン肝は缶詰のものを使用、湯通しして油脂分を出来るだけ取り除き、サーモンは一晩マリネしてから軽くタタキにして余分な油脂分を落としてあります。油脂分を取るのは、ゼラチンが固まり難くなるため。野菜は全てボイルし、完全に火を入れて水分をよく切って材料を色よくテリーヌ型に詰め、魚のダシで取ったゼラチンを流して一晩固めます。 -----◇----- ●アワビの香草パン粉焼き ブルギニョン風 アワビと言っても、アワビではない。チリ産のロコ貝と呼ばれる、日本の回転寿司でも馴染みの深いあの偽アワビ。ちなみに「ロコ」とは「馬鹿」の意味でもある。直訳すると「バカ貝」になるけど、当方たちが知っているあのバカ貝とは勿論別物。アワビは大根で柔らかくなるまで蒸し、シャンピニョンとヒヨコ豆と一緒にクリームで煮る。松の実を混ぜて香草パン粉を振り、オーブン。パプリカを振りかけたパイを添える。 -----◇----- ●ビスク 甲殻類のスープ。海老の味噌の甘味と香りを前面に出し、オニオン、セロリ、人参、タラゴン等で臭みを消して小麦粉とバターで繋げたスープ。今日び、ビスクなんか古すぎて流行らないんだけど、どうしても作りたくなったから作ったという完全自己満スープでもある。青いのはタラゴンとパセリのピューレ、真ん中のは海老のリボン。 -----◇----- ●平目のポワレと天婦羅 トマト入りブールブランソース トリュフ添え ギラギラの原色、派手目な盛り付けで疲れた目を少しだけ癒すために自然っぽい色で盛り付けた。いやスイマセン、野菜を最初のほうでかなり使ったので、色野菜がココまで回らなかったってのが正直な話です。夏から秋にかけて、現在色野菜が出回ってない。。こういうとき、日本だったらなぁ・・って思う。 アルゼンチンのバターは、やけに黄色いのでブールブラン(バターの白いソース)が白くならない・・・白ワイン4本と白ワインビネガー1本、白粒胡椒、ハーブを焦がさないように50ccまで煮詰め(レディーユ)、これをバターで繋ぐオーソドックスなバターソース。ちなみにこの煮詰めたものをそのまま舐めると舌が焼ける。付け合せはモッツァレラ入りマッシュポテト、カリフラワー、ブロッコリー、ペティオニオン、タイム、トリュフ。 -----◇----- ●デザート 例のごとく写真撮り忘れ。。 ******************* まだ21時過ぎだけど、なんだかバッテリー切れ。 今日はもう寝よう、、、 でも、その前にポルノ・・・ポルノ。。←こっちの方は元気★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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