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2006.04.20
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当方が富山県にいるとき、けっこう長く付き合った彼女が群馬にいました。

会いに行くのは専ら当方だったんですけど、北陸自動車道→関越自動車道と2つの高速道路を乗り継ぎ、距離にして延べ350km。運転は好きだったのでいくら長距離でも苦にはならなかったのですが、ネックになるのは高速料金。

安月給を駆使して何とか高速料金を捻出するも、当時乗っていたRX-7というハイクオリティマシンがリッター3.5kmという驚異的な燃費の悪さだったために、彼女に会いに行くだけで燃料費と高速料金を合わせたら往復で2万円が飛んでいく。

イタイ・・・

この出費は非常にイタイ。この頃の公休は月に5回、休みになると食べるものが無くて夕飯がフリカケだけだったとか、あ、フリカケと言っても御飯無しの本当のパックに入ったフリカケだけですよ、袋を開けて粉薬を飲むようにして食べても全然お腹いっぱいにならない。

もうねこの当時は車のガソリン代だけで自分の身体のガソリンなんかいつも空っぽだった。そこへ来て彼女に会うためには2万円。でも愛の力は無限大です。会う日取りが決まってから少しづつ節約をし、車もなるべく乗らないようにしながらコツコツと小銭を貯めるわけですよ。

でもやっぱり彼女に会うまでの時間が、お金が貯まるまでの時間よりも早い時がある。

そういう時はかなり遠周りににはなるけども、下道、つまり国道を乗り継いで行かなければならないわけです。今となったらどういうルートで群馬まで行っていたかは忘れましたが、片道で500kmくらいはあったと思う。

国道だと高速道路とは違って出発してから色々なルートがあり、近い道、できるだけ速い道などを選んで行けますよね、最終的な目的地が決まっていたので自分で好きな道を選べる。しかしそんな数多くの好きなルートを走っても、必ず通らなければいけない「峠」があった。その峠の名前は

長野県【あぼう峠】

当時同じ調理場で働いていた長野出身の人から言わせると、

「あの峠だけは絶対に通りたくない」

とか

「危険すぎる」

などの意見を聞く事が出来ましたが、幽霊関係じゃなければ全く怖くなかった当方は勇猛果敢にもその【あぼう峠】にチャレンジする事を決めました。

「お前、、気をつけろよ・・」という言葉を背に聞きながら。

******************

一体何が危険なのか?一体何を危ないと思っていたのか?と言う位にスムーズに当方と愛車は風になってました。車はハイスペック・ハイクオリティ、運転手の運転の未熟さを完全にマシンがカバーしてます。シーケンシャル・ツインターボエンジンがグングン加速度を上げ、あるカーブに差し掛かった頃

ギャギャギャギャ

90°くらいの緩やかなカーブだと思っていたのに曲がっても曲がってもカーブが終わらない、体感的には360°くらいはあったと思われるくらいの1回転カーブ、いつもより多めに回っております!と隣でおめでとうございます!とか聞こえてきそうなくらいのカーブ、全盛期の巨人の工藤が投げたくらいのカーブ、片山右京でも・・ってもういいね。

とにかくスゴイカーブ。インサイドからカーブに入ったはずなのに、遠心力と加速度でいつの間にかアッと言うまにアウトコースに車体が振られ、あわよくばコースアウト、崖の下に墜落しそうになったギリギリのところで何とかハンドリングすることに成功。

そう、【あぼう峠】が危険と言われる由縁はこういうところにあったんです。まずカーブの標識すらない事、カーブの外側にガードレールすらも無い事、もちろん夜には電灯も無い。一瞬の気の緩みで簡単に命を落とせてしまう、崖の下からは誰かが「おいでおいで」と言っているようだった。そんな危険な峠が【あぼう峠】。(現在は聞くところによると幾らか改善されているようです)

冷や汗をかきながら1回転カーブを抜け、正に気が緩んでいたその時!

「ん??」

前方約30mの超至近距離で一人の青いパーカーを着た男性が両手を挙げて立っていた。瞬時に頭の中でい様々な思考が巡らされます。

「幽霊か???!!幽霊なら轢いても大丈夫なのでは?」

「カーブを曲がりきれずに事故ッたのかも」

「何かの事件に巻き込まれるかもしれない」

「ヒッチハイク??」

あいにく周りは森森森、誰かが死体を埋めに来てもおかしくない様な場所だったんですが、そのパーカーを着た男の顔が余りにも切羽詰ったような、焦った顔をしていたので脇をビュン!!と通り過ぎようかとも思ったんですけど、道のど真ん中に立っていたのでしょうがなく急ブレーキで停車。

どうやら幽霊ではないようだ(超安心)。

「すいません!助けてください!!」

男は開口一番こう言った。

「どうしたんですか?」

窓を開けて何があったのか聞いてみる。

「車が・・・」

どうやら予想通り、この1回転カーブを曲がりきれずに森に車が突っ込んだようだ。ちょうど崖の切れ目と森の始まり程のところで一台の車が停車していた。危ない・・あと10m手前だったら崖の下だったな、なんて思いながら相手の車を見てみた。

「パンク」「溝にタイヤ落ち」「同乗してる彼女プンプン」という正にトリプルコンボ状態。これじゃぁ切羽詰った顔にもなるわな、なんて思いながら左前輪をチェック。タイヤが溝に落ちているので、とりあえず持ち上げてみる事にした。

「せーの!うぐぐぐぐ・・・」

「おら!!!・・・・」

ギシギシ・・

重い。やはり男2人では無理のようだ。季節は秋だと言っても、長野の山奥で非常に手がかじかむ。手に息を吹きかけながら懸命に車を持ち上げようとするオス2匹。その時、男性の車に乗っていた彼女から信じられない言葉が・・

「ちょっとぉ、早くしてよね!まだ上がらないの?」

車+馬鹿女=持ち上がらない

車-馬鹿女=持ち上がるかもしれない

このような数式が頭に浮かぶのも無理は無い。っていうか、お前も手伝え!そこから降りろ!と頭の中の血管が悲鳴をあげていましたが、そこはいつも紳士的なMさんです。まずは我慢。

「ねぇ、まだなの?こっちの方持ったほうが良いんじゃない?ちょっとそこの人!こっち持ちなさいよ!」

えっと・・・え・・アレ、、、そこの人って・・もしかして僕の事ですか??

嫌だなぁ・・こんな寒い中、人助けのために一生懸命車を持ち上げようとしてるのに、"そこの人"ですって?しかも命令形ですね、この僕に対して。あはは、確かに僕は育ちも悪いし休みの日には食べ物が無いくらい貧しい生活をしている、決して偉い人間ではありませんよ。でもね、モノには言い方ってものがあるでしょう。



冗談は・・・・















「顔だけにしとけや!!!!!このブタ!!!!」


「ひぃぃぃぃ・・・???」


これを言った時に彼氏のほうの顔がニヤッとしたのを見逃しませんでした。結局当方の車と相手の車をロープで結んで溝からは脱出に成功。しかしパンクのほうの予備タイヤが無かったようで、近くの町まで当方の車で連れて行ってあげることになったんですが、さっきまでシュンとしていたはずの馬鹿女が当方の車に乗るなり完全復活。

「お腹すいた、コンビニ寄って」

やら

「もう戻りたくない、あの車あのまま捨てちゃえば、キャハハ」

だの

「200kmまで出して!」

とか

「貴方達は力が無い」

だとか。

もうね、世も末だと思いましたよホント。彼氏のほうもね、当方よりは明らかに年上だったと思うんですが、ほんと情けない。こういう風に言われててもニコニコしてるだけでしたからね。そんなこんなでようやく車屋について2人を下ろし、この日は自分の彼女との待ち合わせに大遅刻したっていうオチだったんですが、いまいち本文と繋がらなかったなぁ。。

3夜連続の「過去を振り返ってみた」カテゴリの更新でした☆





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Last updated  2006.04.20 09:51:31
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