父
11月22日。父は安らかな眠りにつき、天国へ旅立ちました。(天国も地獄も本当はないのだけれど...)いい夫婦の日が命日とは、なんとも父らしいです。長年脳梗塞を患い、長期の入院生活を送る中、時にはリハビリも頑張っていましたが、少しずつ自分でできる事が少なくなっていきました。もうしゃべることはできなくなっていましたが、ごく最近までじゃんけんをして遊んでいました。。。容態が急変したのは、亡くなるおよそ2週間ほど前の事です。そのころには、もう意識も朦朧としている状態でした。私は、病院など外出する時は、カウンセリングやレッスンを予約されている方の電話番号をメモして持ち歩く日々がしばらく続きました。葬儀などがあり、予約日時の調節をお願いして色々とご迷惑をかけてしまいました。突然のお願いにもかかわらずご理解下さり、そして優しく励まして下さり皆さんの心の優しさを感じ癒されました。。。それで、ずいぶん助けられた気がします。有難いことに、家族そろって父を看取ることができたのですが、不自由で窮屈だった肉体を脱いだ父の魂は、気分もスッキリしているようです。。。霊安室で抜け殻になった父の肉体を見みながら、とても不思議な気分になりました。その後、即決しなければいけないことがたくさんあり・・・葬儀ってけっこう大変だな・・・と感じました。近親者のみの小さな葬儀でしたが、祭壇、お花、ゆかん、引き物などなど・・・斎場の片隅でカタログを観みながら次々決めていかないといけません。父は、まったく興味がないようで、全て質素が良いと伝えてきます。母は、母で色々な思いがあるようで、お葬式は天に還る魂のためというより、これからもまだしばらく生き続ける人のための意味も大きいのかな・・・と感じます。父は、49日までは、天には還らないそうです。せっかく不自由の身から解放されたので、みなさんにお礼を言いに行ったり、色々と見て回りたいそうです。。。今思い返すと・・・優しかった父の良いところだけが思い出されます。。。家族で話し合い、延命治療は望みませんでした。まるで着ぐるみを脱いだようなスッキリとした父を感じてこれで良かったと思っています。