カテゴリ:読書
「幸福な食卓」瀬尾まいこ ★★★★☆
主人公の佐和子は中学2年生、父親であることを辞めると宣言し、教師も辞めてしまう父親、有名進学校でトップクラスの成績で何をしても優秀だったのに大学へ進学せず農業を職にする兄、別居していながらしょっちゅう家に顔を出す母親に囲まれながら暮らす彼女が次第に成長していくストーリー。 佐和子は母親が家を出るきっかけになった事件以来、表面的にはわからないものの人に対して心を閉ざしていたのだが、中学生から高校生に成長していくなかで家族や友人、知人と触れ合う中で少しずつ心を開き、自分や家族と向き合っていきます。 正直なところ、読み始めた時は、よくある設定で、話も単調でつまらないなと思っていたのですが、読み進めていくうちにはまりました。一見、崩壊した家族のように思えますが、実は家族がそれぞれを思いやる気持ちに溢れています。後半のエピソードは衝撃的でしたが、それでも読後感は爽やかで繊細な作品でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 6, 2005 09:26:39 PM
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