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前巷説百物語 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 大損まる損困り損、泣き損死に損遣られ損。 ありとあらゆる憂き世の損を、見合った銭で肩代わり。 銭で埋まらぬ損を買い、仕掛けて補う妖怪からくり。 寝肥、周防の大蟆、二口女、かみなり、山地乳、旧鼠―小股潜りの又市が、 初めて見せる御行姿。明治へ続く巷説が、ここから始まる百物語―。 前作の『後巷説百物語』でこのシリーズは完結した思っていたので、新作が読めるのは すごくうれしいです。 これは、主人公である又市が御行になるまでのごく若い頃の話。 青臭いと周りからは言われるけど、又市が言う「悪い奴だから殺せばいいのか?」、 「やられてやり返せば、またやり返される。遺恨は行ったり来たりするだけで、みんな 死に絶えるまで殺しあうか、憎みあうか。腹が空くだけで得はひとつもねェ。」という のは、今、世界のあちこちで起きている様々な紛争に対する京極さんの思いなのかと 考えたりしました。 まぁ、そんな面倒なことを考えなくとも、面白いものは面白い! このシリーズは、さらに続くようなので楽しみです。 *前作までは、文庫で楽しめます! 巷説百物語 巷説百物語(続) 後巷説百物語 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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