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トルーマン・カポーティ 村上春樹訳
村上氏が「イノセント・ストーリー」と「クリスマスの思い出」のあとがきに書いた、 短編の一つです。 おじいさんとおばあさんと別れて遠くの町に行くことになった少年ボビー。 「わしのことを覚えておいてくれな。わしの秘密もな」 老人と子どもというのは、どこかでつながっているのかな。 魂のあり方が近いのかもしれない。 両者とも地上よりは天国の方が近しいのかもしれない。 老人と別れるというのは辛いこと。 永遠の別れになるかもしれないから。 村上氏のカポーティへの愛情がとても伝わってくる。 翻訳という過程のどこに愛というものを入れる余地があるのかわからないけど。 カポーティが伯母さんにプレゼントして、カポーティが亡くなるまで忘れられていた(^^; という短編は、なにげない日常を大切に思わせてくれる。 山本容子さんの銅版画がすごーくいいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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