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11月4日、仕事から帰って、うるめを埋葬しに行ってきた。 前回、「火葬にする」と書いたが、 悩んだ末、やはり土葬にすることにした。 初めは 「雨にも打たれるだろうに、うるめの体をこのまま土に埋める事なんて出来ない」 と思っていたが、時間が経って少し落ち着いてきて、 土に帰そう、という気持ちになったのだ。 人間に飼われている時点で、自然ではないのかもしれないのだが、 それでも、自然のサイクルの一部に帰してあげようと思い直したのだ。 それに、深い土の中なら冷たい雨に打たれることもなく、 そのほうが暖かいような気がした。 今住んでいるところには庭がないので、 私の実家に埋葬させてもらう事にした。 椿の木があって、四季折々の花が咲く、母が大切にしている場所だ。 実家に着いた時には、既に日が暮れていて、辺りは真っ暗だった。 そんな中、旦那にシャベルで40~50cmほど、掘ってもらって、 冷たくなったうるめの小さな体を、横たえた。 それから、うるめの好きだったリンゴにニンジン、キャベツ、 沢山のヒマワリの種や、クルミ、カボチャの種、 ヒエやらアワなどの雑穀なんかを、 旦那に「入れすぎだろ」と言われながら、うるめの周りに入れた。 そして最後に、そばに咲いていた黄色い花を一茎、添えた。 泣いて、何も言えない私の代わりに、母が「ありがとう」と代弁してくれた。 そして、うるめの体を土ですっかり覆った。 …終わった。 これでもう、二度とうるめの体に触れることが叶わない。 それでも、終えなければならない事だった。 線香を点し、手を合わせた。 こうして、うるめの埋葬を無事、終えた。 穏やかで、月がキレイな、晴れた夜に。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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