いつまでも…二人で

ちょうど２年前の今日
Googleフォトが教えてくれました


夫は入院していいてその病室の窓からの景色です




やはり、２年前も梅雨時期だったので曇っていますが
比叡山が綺麗に見えていました



夫は、４月に癌切除の手術を受けていましたが、その時から付き添いが必要と認められて、付き添うことができました（意思疎通がしにくかった等）

コロナで面会制限がかかっていましたので、夫と一緒に入院して家にも帰れず、病棟からも一歩も出られないのです

一歩も病棟から出ることができないので、広めの個室を取って、病室から出ないこと（一日一回１５分だけ病棟一階にあるコンビニへ私の三食分の食材やお弁当を買いに行くことが認められていました）が条件でした

夫は不安でいっぱいだったと思いますが、どんな時も私が傍に居ることで安心してくれて笑顔が多く
私は私で家事から解放されて、夫の食事も栄養士さんが個別に相談に来てメニューを考えてくださっていたので、これ以上の安心はありませんでした

長男や長女は、私たちなら無理！病室から出られないなんて絶対無理！
と言いながら、私にお弁当の差し入れをしてくれていました

無理？

私には、無理な理由が今でもわからないのですが
とても感謝してくれているので、長男長女さんの価値観では『ママさんは凄い』ということになっているようです


もう、この頃から
もしかしたら残されている時間は限られているかもしれない
という思いが頭の片隅にあったので

元気に復活してくれればそれはそれほど嬉しいことはないし

でも、もしかして時間が限られていたとしたら
思い残すことがあってはいけないので、思いつく限りの事をしたいと考えていて

貯えも、もしもの時にしているわけだから
後、何回入院するか分からないけれど
貯えが空っぽになる寸前まで、精一杯のことをしたいと思いました

なるべく環境を整えてあげたかったので
景色の良い個室をあえてお願いして
残された時間がどのくらいあるか分からないからこそ
入院している時間でさえ、一秒でも無駄にすることなく
すこしでも穏やかな時間であって欲しい・・・


私の中では、この時はお金よりも夫の笑顔の方が大切でした

予定よりも早く
一週間と少しで退院することができて
この時は、、もしかしたらこれで復活してくれるかもしれないという希望の方が大きかったです

８月にもう一度、10日ほど入院しますが
12月にpet検査で転移が確認されるまでの時間が

夫と私の最後の幸せで穏やかなものとなったのです

欲を言えば短かったけれど
こんなに穏やかで、普通という最高に幸せな時間が持てたことに

本当に感謝しますし
思い残すことがないようにと
『夫の命が絶対一番』
という優先順位を決して崩さなかったことで得たものは大きかったです

あまり後悔と自責の念がないということが
夫からの置き土産だったのだと感謝し続けていこうと思います

まだ思い出に変わっていませんし
思い出すことが辛いですけれど

その辛さの中に、最後の幸せが隠れていることも確かです
辛さが、ほんの少しずつ薄れていけば
幸せだった輝きが増してくるのだと思って

決して、幸せや喜びや笑顔があったことを忘れないようにしたいと思います


今日も写真の夫は、静かな微笑みを浮かべています・・・

寂しいけれど暖かい

今日も、そんな落ち着きのない心です(*^^*)






今日は少し元気です
明日こそは、一日ゆっくりとしたいと思います
皆様も、ゆっくりと良い週末をお過ごしください





いつも、わざわざポチっと応援して頂いてありがとうございます
毎日の数字が応援の数だとありがたく思っています(*- -)(*_ _)

本日も宜しくお願いいたします<(_ _)>
　　　⇩