いつまでも…二人で

今日で、一年の半分が終わりました

無事に一年の半分

一日一日を、
今日だけは、
明日だけは、頑張ってみようと自分に言い聞かせて

色々考えることは、なるべくやめて
寂しくて辛くなったら、気をそらせて

そうして３０秒ほど我慢すれば、
急に襲ってきた悲しみや寂しさは通り過ぎてくれると悟りました

結婚した時から、たぶん私が夫を見送ることになって、
一人で生きて行くことになるのだろうな、ということはわかっていたので、
少しずつ覚悟をするよう心がけようと思っていました

でも、精神的な安定のための防御方法なんて、
何十年かかっても見つけられるはずもなく

哲学や仏教なんかの知識を、少しかじったりしましたが
何の足しにもならず、その時を迎え今に至っています

そんな中で、

夫を見送った妻はその後、
だんだんと元気になって趣味や日常生活を楽しんで生きている人が多いのよ

そんな根拠のない都市伝説のような噂を信じていました
いえ、信じたかったのかもしれません

そう信じることで、何の解決策も見いだせないあの頃は
Xデーに対する恐怖を紛らわそうとしていたのでした

永遠の命は、どんなに望んでもあるはずもなく
結婚当初から恐れていたＸデーは、やはり訪れてしまって
訪れてから、毎日毎日その時の自分の気持ちと向き合うことしかできませんでした

何の薬も対処方法もない死別という経験したことの無い
傷みや悲しみ、ときおり襲ってくる強烈な孤独感と
底なし沼を見たような強烈な恐怖

これらの病状は今まで生きてきた中で経験したことの無い物でした

覚悟はしていましたが、覚悟以上のもので
全く対処方法がわからない、治癒機関もわからない厄介な病でした

あと何年、このように足元だけ見つめて生きて行くのだろう、
そんなことを考えたら、気が遠くなりそうで

だからこそ目標はもう少し短めにして

何とか今年１年、無事に過ごしたいと
叶えられそうな小さな目標を立てて

今、生きています


もっと、小さな目標は
朝起きた時に、今日いちにちを無事に過ごすこと・・・

謙虚に願っているのだはなくて、本気で精一杯の目標なのです


今日を無事に過ごせれば、これ以上の幸せはないのです


もう、夫の返事が返ってこないとか
夫と、微笑みながら「美味しいね」と語らいながら食事ができないとか
もう夫と旅行ができないとか

そんな叶わない小さな望みを数えて嘆くのではなく

望みは何一つとして叶わないのだから
今日一日、何事も起こらず無事に過ごせれば

こんな日を積み重ねることができれば
私のＸデーが来るまで、生きて行けそうに思います


あと半年、困ることが起こらず無事に過ごすことができれば
やっと、一年が過ぎていきます

一年、一年、、、

淡々とこの道を歩いて行きたいと思います・・・

そして、きっとゴールは夫が待っていてくれると信じて(*^^*)


　　　



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