テーマ:ラブレター、ラブメール(7)
カテゴリ:相続関連
暖かい晩秋も今日までらしいです ところで、いままであまり書かなかったのですけれど 夫は、遺言書を残してくれていました 元気な時に夫は、『遺言書は書かないから』と言っていました その頃私は、何の確証もないのに私の方が先に死ぬんだと思っていましたから そういうお話は、興味がありませんでした 反対に私は、子供が居ませんから 夫より先に死んでしまうと、私の実親が4分の1の相続権を持つので 後処理が面倒なことになるので、遺言書を書かないと、と思っていました でも、実の兄が他界して数年したのち実母が他界して 4分の1の相続分が甥にいってしまうことになり、 それから数週間後に私の乳がんの手術を控えていたので 急いで、夫へ包括譲渡する公正証書遺言を作りました もちろん夫が亡くなった場合も見越して その場合は、長男・長女さんへ 私が一番長生きしてしまった場合は、長男・長女さんの法定相続人へ包括譲渡されるように 周到な内容にしておきました その時夫が『僕は書かないよ』と言っていたのです 私も、残されたものがその後生きやすいように 話し合いをするべきだと思っていたので もしパパが逝ってしまっても心配しないでいいよ ちゃんと3人で話し合って、揉めないようにするからね と、夫へ言ったことを覚えています だから、遺言書があるとは思っていなかったのに 亡くなった後、お寺さん関係の書類などを探すために 仏壇の引き出しを開けた時、要件を満たした自筆遺言が引き出しの一番上に仕舞ってました もちろん封印されていて、日付も書かれていたので見ると 余命宣告されてホスピスの見学へ行っていた頃で、 私がお仕事で半日家を空けた日でした 葬儀が終わって、長男・長女さんが家庭裁判所の検認手続きをしなくても良いと言ってくれたので 3人で封を開けました 遺言書の内容は・・・ 1 全財産を妻に相続させる 2 祭祀は長男に承継する いままで皆ありがとう。とても良い楽しい人生でした。 これからは、皆で力を合わせて仲良く過ごしてください。 たくさん旅行にも出かけて、〇〇ほんとうにありがとうな では、お先に。 こんな内容でした。(〇〇は私の名前です) ちょっと、ビックリしたのですけれど私にはわかりました 全財産を私のものにするのではなく、 皆が納得できるようにして欲しいという夫の思いが託されたのだと だから、ちょっとびっくりしている二人に夫の意図したであろうことを伝えて まずは、お二人の希望を聞いて、私の希望を伝えて・・・ ほんの30分ほどで協議は穏やかに終了しました そして、なんて暖かい思いが綴られているのだろうと もう涙が止まらなくて・・・ こんなお手紙、初めてもらいました 初めてのラブレターだったのです 遺言書という形をとっていますけれど 私に対する無限の愛情を感じることができて 私にとっては、何よりの財産を残してくれたと思っています これから生きて行くための永遠の力になるのですから ほんとうに・・・ 最後の最後まで抜かりなく 最小限にして必要不可欠なことを残しておいてくれる 立派で尊敬する夫でした ありがとう、ありがとう… 今も、見守ってくれてありがとう ありがとうしか、ありません 今日もお読みくださってありがとうございました<(_ _)> いつも応援のポチっとして頂いてありがとうございます 今日も宜しくお願いいたします(*- -)(*_ _)ペコリ ⇩ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.11.09 21:29:18
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