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いつまでも…二人で

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2023.11.13
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テーマ:思い出(22)
カテゴリ:思い出

今日は、秋の薄手のコートを着る機会もなく、冬用のコートでないと寒かったです

一応、頭で理解できても感覚でついて行けず
薄手のコートで朝出かけたのですが、すぐに家へ戻ってしっかりしたウールのコートに着替えてマフラーもしました

毎年、異常気象が常態化して異常の幅が大きくなっていくのでしょうか…
頑張って、ついて行かねばなりませんね

夫は寒いのが苦手でしたので、冬に避寒のため海外へ行くことが多かったのですが
ある年、日本が5℃で8時間後についたシンガポールは37℃でした

極寒の日本では、極暖の下着を付けてのフライトでしたので
着いたとたんに蒸し暑さに驚いて、コートを脱いでセーターを脱いで…

下着を脱ぐまでには、数時間かかりました
やはり脳がなかなかついてこれないのだと思います
この時、夫は熱中症一歩手前でした


真夏のカリブ海クルーズへ行った時、
マイアミのシェラトングランデにチェックインしていたら
南米から来られたご婦人は、毛皮のコートにロングブーツでした…

真冬の南米の南の街から飛行機で着かれて、車で直行されたのだと思いますけれど
人の温度感覚は、なかなか適応しにくいのかしら?と思った出来事でした


*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

2年前の今日、神戸のいつものホテルにいました
この時、まだ夫の転移はわかっていなかったので
もう少し穏やかな日が過ごせると思っていた時でした

ホテルの玄関は、もうクリスマスの飾りつけがしてあって
もうすぐ終わる一年で、病気も過ぎ去ると思っていたのです





口の中の手術で、食べにくくなったけれど
一生懸命食べて体力を付けようとしていた夫でした

板前さんも食べやすいように柔らかい食材を選んだり
隠し包丁をしてくださったり、握りを半分に切ってくださったり…

夫も大好きな海の幸を、ゆっくりと味わって食べていました




昨年は、毎日毎日 一年前の同じ日を辿りながら生きていたように思います
そうしないと、独りで初めて生きて行くということができなかったのだと思います

今年も、やはり2年前の今日の事を思い出しましたし
昨年の事も覚えています

昨年は、夫の友人から解禁されたばかりの間人ガニが送られてきたのでした

 


夫の好物をと、友人からの気持ちでした

そして、今年は 特に何もない普通の寒い晩秋の日でした

ただ、一日の過ごし方が身についてきたので
何も考えなくても、お風呂に入ってご飯の準備をしてご飯を食べて…
時間の使い方を迷うことなく、眠って朝起きる…事ができます


でも、時折

フラッシュバックのように夫の言葉が蘇ってきます
それは、何かが引き金になっているのではなく
ふと心の中に蘇るのです

『私が死んだら妻が独りぼっちになってしまう…だから先生、病気が治らなくてもいい。一日でも長生きさせてください』

今日は、この言葉が蘇ってきました

夫の愛情、優しさ、強さ、潔さ・・・

改めて、あの時
夫が主治医に語った言葉が思い浮かんできて

感謝と懐かしさと愛情の深さに改めて気付かされて
涙が止まりませんでした




今日もお読みくださってありがとうございました<(_ _)>




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最終更新日  2023.11.13 21:59:24
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