時折、雲が広がりましたが
秋の日差しが届いて、歩いているとジャケットは着ていられなくなって、
長袖のブラウスだけで過ごすのが、気持ちの良い日でした
午後5時になれば、夕闇が広がりだして
夏では午後7時でも明るかったのに、暑さが残っていても確実に
夕闇に包まれる時間は早くなってきています
明日で、10月も終わって
今年も残りは2ヶ月となりました
能登の地震で開けた今年が、足早に過ぎようとしています
ちょうど2年前の今日、
夫を見送って半年の頃、独りで港町へ行っていたのでした
二人で見た景色を追いかけて
もしかしたら、夫がいるかもしれないと心の奥では思っていて
常識では考えられない、期待や否定が入り混じって
現実を受け入れられない日々の中で
まるで、あがくように
思いついた事を次から次へと、行動に移すことしかできなくて…
それが良かったのか、悪かったのか
今でも分からないのですが
もしかしたら、私は夢物語の中で生きることが上手だったのかもしれません
きっと、多くの方は
目の前で起こった事を、ちゃんと認識されて
そして、その辛さや哀しさを現実のものとして感じられて
だからこそ、日常生活が今までのように送れなかったり、外へ出られなかったり…
私は、半分くらいは無かったことにしていたのだと思います
自分を騙すというか、夫が逝った事を認めていなかったというか…
だから、夫を探すように
百ヶ日が過ぎて、初盆を終えた後すぐに、この港町のホテルへ滞在しに行きました
ホテルのロビーもレストランも、お部屋にも夫の気配が残っていて、
まるで姿を現すような空間で、何日も姿を探しながら彷徨って…
そうなんです
私は、今でも
夫の死を受け入れることができていないのだと思います
正面から 哀しみと 喪失感と 孤独感と 不安と
向き合ってこなかったから
不完全燃焼のように、
中途半端な悲しみの形が出来上がってしまったのかもしれません
やはり、辛い出来事には
その時に、きっちりと向き合って
それが、大きく深い哀しみで立ち直るのに何年も費やしたとしても
綺麗に傷が治る条件かも知れないと、今更ながら気が付いたのでした
中途半端な事をしてしまったから、ちゃんと浮かんでこれないのだと思います
深い悲しみを正面から受け止められた方は、
落ち込みの時間が長いかもしれませんけれど
その後は、綺麗に浮かび上がってこれると思います
中途半端に目を逸らして、自分を騙して哀しみの大きさを少なくしてきたのなら
傷は化膿して、結局 治る時間が長くかかってしまって
もしかしたら、浮かび上がれないのでは…と思ってしまいます
だって、夫を見送った一週間後には
何もなかったような顔をして、お仕事をしていたのですから
誰にも悟られないようにしながら
今まで通りのパフォーマンスで、何の影響も出さず仕事をこなしていたのですから…
私という人は
何て自己防衛本能が強い人だったんだと
二年前の自分を振り返って、知るのでした
自分の事は自分が一番分からない、とはよく言ったものです
二年前の今日の事を思い出して
あの頃よりも、今の方が辛いのかも、、、と思ってしまいまいました
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