＊　兎　印　良　品　＊

何年振りだろう・・・職場で泣いてしまった・・・。

今日のイベントのために、ここ数日働いていたのだけれど・・・
私の上で仕切っている人間に対して「怒」の感情をずっと押さえていた。

仕事の段取りが悪くても、態度が偉そうでも、私だけが我慢するのならいい。
イベント成功のために、片頭痛で倒れそうでも隠れて薬を飲んで頑張った。

でも、今日はイベント当日。
「後は大丈夫」と彼女は笑顔で言っておいて、準備は終っていなかった・・・。

会期中も「私は頑張ってるの」という無意味なアピールだけが目に付いて・・・
反省の色は全くなかった・・・。

社会人経験のないバイトの子。年下の子。パソコンスキルのない子。
怒りの感情を押さえようとして、我慢する理由を並べてみるけれど・・・。
許せない。

イベント統括している社員の次に、責任のあるポジションに自ら志願したのなら、
しっかりと仕事をこなすべきなのだ。

時間とともに笑顔がなくなる私・・・。
お昼頃「今日は何か機嫌悪くない？」と社員に言われ、不機嫌なのが顔に出ている
自分にすごく腹が立って涙が溢れた・・・。
バイトとはいえ、笑顔のないイベントスタッフなんて失格だ。
そのとき、食事をとることを身体が拒み、何かが壊れ始めていた・・・。

イベントが終っても、その子の手際の悪さが目に付いて、そんな自分が嫌だった。
一緒にいてもちゃんと笑えているのか自信がなかった。

すれ違ったときに「大丈夫？具合悪いの？」と本人に声をかけられて、怒りの感情を
押さえるのが精一杯だった私は・・・無表情で「大丈夫」と吐き捨ててしまった。
最低だ・・・。

最後のミーティングに参加しようと同じ部屋に入ったけれど・・・
同じ空間にいることが耐えられなくて、何度も部屋を出入りした。
そんな自分が嫌で嫌で・・・会場のトイレで泣いた・・・。

社員に「具合が悪い」という理由でミーティングを欠席しようとしたけれど・・・
嘘だというのはバレバレで引き止められてしまった。

感情のコントロールができない自分が嫌で、くやしくて涙が溢れた・・・。
嘘でも笑顔を作ってミーティングに参加すべきなのに、今やっていることは仕事放棄
以外の何ものでもないのだから・・・。

でも、社員は大筋の理由はわかっていたようで、今日は帰っていいと言われた。
このやり取りは気付かれない様な場所にいたはずなのに、2～3人のバイト仲間には
見られていた様で・・・夜、電話やメールをくれた。
こんなダメダメな私なのに・・・もったいないくらいのいい仲間だ。

でも、いま決まっている仕事以外は・・・もう受けない方がいいのかもしれない。
あの子と会った時、ちゃんと笑える自信がない・・・。