「震える岩」宮部みゆき
時は江戸、人には無い不思議な力を持った少女、定食屋「姉妹屋」お初。南町奉行の根岸肥前守に命じられた古沢右京之介と共に「死人憑き」について調べていく。その謎を解くために調べていくうちに、お初には百年前のできごとが視えてくる。かの有名な赤穂浪士討ち入りの事件が関わっていく・・・。特殊な力を持った初ちゃんに、右京之介という新たな味方が現れます。以前に紹介した短編集「かまいたち」に初ちゃんの話が載せてあって、その続編になっています。でも、これ一冊でわかるように書かれているので、もし読んでいなくても大丈夫だと思います。個人的に超能力があるという設定は現実感がなくて、あまり好きではないのですが、宮部みゆきの作品に出てくる主人公だと何故かリアリティーがあるんですよね。それが、この作者の凄いところだと思います♪