うさとら日記

先日読んだ　『撫子が斬る』に納められていた一編『星の降る夜』が納められている『幻の声』


　　　　　　　　　　　　　


八丁堀同心　不破友之進の手下となって働く　床を持たない廻り髪結いの伊三次が主人公。
だけど、まだこのはじめの本では　伊三次・伊三次の思い人　深川芸者の文吉・同心の不破　が一編づつ主人公となって人となりを読ませていく

深川芸者（辰巳芸者）の文吉は、伊三次と同い年くらいで２５才　芸者では大年増
「芸だけをうる芸者でいたい」と伊三次に操立てしてるが　やたら伝法で伊三次に剣突を食らわせる

脇役の不破の妻　いなみ　もいい
剣術道場の指南の娘でありながら　不幸な境遇で　いっとき吉原の小見世にいたところを道場に通っていた友之進に救われた



作家の宇江差真理さんは北海道の出身で　今も北海道在住

で　あの下町言葉はすごい


伊佐次と文吉のラブ・ストーリー・・・でも　あるんだな



『星の降る夜』を含め５編納められている


単行本としてはもう６冊出ている