カテゴリ:酪農のお仕事
和牛の「あおい」が出産予定日を迎えました。
が、出産予定日はあくまでも目安。 実際の出産は予定日どおりにはいかず、前後することが多いのです。 では出産は何で見分けるかと言うと、 牛の体が出産にむけて変化してくるのを見逃さないこと。 つまり観察あるのみ。 ホルスタインだとパンパンに張ってくる乳も和牛はほんのり。 (触るとパンパンですが、何しろ小さい。) 尻尾の付け根の骨が外れる。 陰部が緩んでくる。 フンが頻繁になり、ゆるいフンだったり小さいフンだったりする。 動作が落ち着かなくなる、人を警戒するようになる。 などなど、目安はいろいろあります。 そして、破水すれば、もう出産開始。 後は、子牛の足が出てくる頭が出てくる。 生まれ落ちる、となって、無事お産と相成るわけですが。 「あおい」さん、余裕で寝ていて、大きなフンをしているし、 全く警戒もしないし・・・感触としてはお産は夜だなと 踏んだ1:30pm、出かける事にしました。 ま、夫もいるし大丈夫だろう。 4:30分、用事を済ませて帰宅。 家の前に車を止めて荷物を下ろしていると、牛の鳴き声。 あら?もしかして・・・ と、そのまま走っていくと、いました。 尿溝にスポンとはまった子牛が。 それを見て鳴いている「あおい」が。 思わず子牛を引っ張りあげてとりあえず着替えをと 家に戻りましたが、ちゃんと羊水が着てる服についてましたね。 子牛を綺麗に拭いて、外のハッチに乾草をタップリひいて 運び出す用意を終えた頃、夫がポコポコと軽トラックで帰ってきました ハッチのフカフカベッドに震えながら寝ている子牛の 体を拭きながら声をかけ「私が母ちゃんよ」と認識させ、 ミルクを与えます。 お母さんの「あおい」にも普段はあまりあげないいい乾草を あげてご苦労様とナデナデ。 それにしても、予想を裏切る早い出産! 3時間のうちに一次破水から出産まで終えてしまった。 大体、余裕で寝てたし・・ こういうのを大安産というんでしょうね。 いつもこうだととても嬉しい。 生まれた子牛は、実は跡取りのメスを期待したのにオス。 「佑(ゆう)」クンと名付けようかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.06.04 06:47:23
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