|
カテゴリ:手塚治虫
コミックス 『ブラックジャックREAL~感動の医療体験談~』を読んでみた。
実際にあった医療の話にブラックジャックを絡めて漫画にしたコミックスだ。
これを描いたのはかつて手塚プロで”神様”手塚治虫のアシスタントを務めた方々。
ストーリーは実際にあった医療の現場でのお話で、医師やナースが体験した実話を元に
展開している。
実際、この漫画は感動ものとしては、面白い。
泣けるぜぇ(笑)
しかし、これをブラックジャックとして読んだ場合、物足りない。
ブラックジャックはいつもアドバイザーとして搭乗して主役の医師やナースが物語を展開させるからだ。
無論、このチョイ出パターンのブラックジャックも ”神様”手塚治虫はかつて何本も描いている。
そこに異論はない。
が、このブックはそればかりなのだ。
ブラックジャックがいない世界の話にブラックジャックを絡めると言うことでコミックスを成り立たせたからだ。
仕方ないが、ブラックジャックが主人公ではない物語になっている。
だから物足りないのだ。
しかし・・・これを書いた作家みんなが『同じことをしている』ことにすぐに気がついた。
ピノコである。どの話にも、ピノコがメいっぱい登場して話を回すんですよ。
誰か今回参加した作家の方が言っていましたけど「ピノコが登場すると物語が急に展開し出す」のだそうです。
「ピノコが回して、ブラックジャックを登場させる」らしいですね。
「見事に”神様”手塚治虫が作り出したキャラクター」の役割が出来上がっているのだそうです。
今でも、ブラックジャックは色々な作家が色々なアプローチで新作を描いていますが、今回もその一つの『実験漫画』なのでしょう。
よく言えばブラックジャックの可能性を信じて。悪く言えばブラックジャックの名前を使って。ですが。
お気に召すか?否か??は実際に読んでみないとわかりません。
好みがありますから。
これは実際にあったお話なので泣けるとこもいっぱいありますから・・・感動の実話ってやつです。
ブラックジャックの漫画を期待して読んでも、ちょっと物足りないカナ~?ってのが個人的感想です。
ただ、流石に”神様”手塚治虫のアシスタントを務めた方々の漫画だけあって”神様”手塚治虫の流儀をよくご存知だ。
ブラックジャックやピノコ、物語の展開のさせ方などは違和感がない。
見事なもんですよ。
ひとつだけ気にったセリフをご紹介いたしましょう。
ブラックジャックが現代の最先端医療機器を手にして言ったセリフです。
「わたしのチャンピオン時代にはなかったシロモノなのでね」
と言うセリフです。
実際、こう言った気の利いたジョークは ”神様”手塚治虫が好んで使った言い回しでした。
流石、元アシスタント!知っているなぁ。
(^∀^) ぎゃは
見たら…押して~♪
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[手塚治虫] カテゴリの最新記事
|