マジン・ゴー！な日々

バロム1・ゴルゴ13などを描いておられた漫画家さいとうたかを先生がお亡くなりになられました。

9月24日、すい臓がんのため、死去したと発表がありました。


享年84歳。



さいとうたかを先生は、漫画界に新しいシステムを作られておりました。

作品制作過程における分業化。

劇画制作システムを確立されておられたのです。

分業制で漫画を制作する。

漫画の先生が全部描いたり、でしに背景を手伝わせるだけじゃない。

1人、1人が完全分業となって背景を描く。

漫画を製作する工房としてプロダクションを改革されたお方だったわけです。



そうそう、ゴルゴ13は「こうすれば読者にウケるだろう」という「計算で描いた作品だった」と言っておられました。

計算で描いた作品が代表作というのも…とか言っておられましたっけ。


「バロム1をリメイクするなら、アレは自分で描きたい」と、「石森より先にヒーロー漫画を俺が描いてたんだ。少年マガジンで」と自慢しておられましたね。



男ですから84歳なら、決して短い人生ではありません。

ありませんが、もう一度バロム1を描いてほしかった。



「ビッグコミック」編集部は「50余年にわたり『ビッグコミック』で『ゴルゴ13』を連載した、さいとう・たかを先生の生前のご功績に対する心からの敬意と共に、謹んで哀悼の意を表します。お別れ会につきましては、今後の状況等を慎重に見極めつつ検討して参ります。なお、『ゴルゴ13』の連載は、さいとう先生のご遺志のもと、スタッフと編集部協力の上、今後も継続する予定です」とコメント。



ゴルゴ13は、続きます。

さいとうたかを先生は、プロダクションにそういった製作方法を残しておかれたのです。

だから、さいとうたかを先生がおられなくなっても作品を続けられるのです。

「自分が死んでもゴルゴ13を続けてほしい」という思いなのでしょう。



無論、親友だった石ノ森章太郎御大がなくなられた後も「HOTEL」が続いた様に。



ちばてつや先生の漫画によりますと「ゴルフの際のさいとうたかを氏はゴルゴ13の様だった」と言っておられましたっけ。


数々の作品と、漫画創作システムを残して逝ったさいとうたかを先生に


心から感謝を。


さいとうたかを先生、さようなら。



合掌




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