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カテゴリ:生き物・自然
畑の収穫作業の仕事は、手摘みでやっている。基本的に楽しい。カゴを横に置いて、摘んだそばからどんどん入れていく。摘んで入れて、摘んで入れて、プチッ、ポイ、プチッ、ポイ、の繰り返し。慣れてくると自分なりにリズムができてくる。軽く持っただけでポロンと取れるのがベストだ。
調子に乗っていると、ときどきリズムが崩れる。実離れが悪いとでもいおうか、プチッ、と、スムーズに取れない時がある。ちょっと力を入れれば取れるときもあるし、ちょっとでは離れない時もある。そこの見極めがまだできない。 ちょっとでは離れない実を持ってしまった時、懺悔の念に堪えないことがある。幼子を親と無理やり引き裂くようで、必死にしがみついて「おかーさん!お"か"ーーーーーさ"ーーーーん!!!」と泣く声が聞こえてきそう。実離れのいい子は、親離れの時期。「じゃあね」とあっさり旅立っていける。 以前オーナーさんが「ずっとやってると、作物の声が聞こえるようになるよ~。」と言っていたのを思い出す。プリッとした実が向こうから「取って!」とアピールしてくるらしい。わからなくもないが、今のところ私の耳に届くのは悲鳴ばかり。たまに辛くなって、もう切り上げて帰ろうかという気持ちになる。 今シーズン、すでに収穫のピークは過ぎて、終わりが見えてきた。あと少し。収穫物と仲良くしたい。 (メールフォームを作ってみました。お問い合わせはこちらから) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 22, 2023 11:27:43 AM
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