うつっ子花ちゃんへの道。-家族編ー
そろそろ、花のうつ病に至るまでの経緯、うつ病になってしまってからのことを、ちょみっとずつお話していこうかと思います。 花が今、一番苦しんでいること…それは「いつか、みんなに捨てられちゃうんじゃないか。」と思いつめてしまうことです。 今日は、ちょっと、昔の話をしてみようかと思います。 花は5人家族でした。酒を飲んでは暴れ暴言を吐く父、そんな父の仕打ちに耐え忍ぶ母。マイペースで気分屋の兄。いぢわる極まりない姉。そして、あまったれな花。 …花は、ママが大好きでした。ママはいつも、暴れる父から花を守ってくれました。兄や姉のいぢわるからも守ってくれました。花は、父とはなるべく関わらないようにし、兄のご機嫌を伺うのにも疲れ、花からは話しかけないようになり、姉とは中学生の頃、決別。同じ部屋で机を並べ、2段ベッドの上下で眠りながらも、一言も話さなくなりました。 花には、ママしかいませんでした。なのに…ママが、父の友人と不倫をしていることが発覚。花はすぐに気がつきました。なぜなら、花はいつもママのそばにいたからです。花はみんなには黙っていました。そんなこと言える人なんて、花の周りには、もうだれもいなかったからです。 でも、不倫相手は、同じ団地にすむ人。そのうち、父にもばれてしまい、ママは殴られました。ママは家を出ました。父は言いました。「もう、母さんは帰ってこないぞ。父さんの知らないところで、Yさん(不倫相手)と会っていたんだ。」…花は、ひとりぽっちで、ママの帰りを待っていました。でも、父の言うとおり、ママは帰ってきませんでした。 ところが、数日後、ママは普通に家にいました。父とママは、離婚はしませんでした。けれど、ママとYさんの不倫の関係は続いていました。父はそれを知っているようでした。意味がわかりませんでした。 ただ、ひとつだけ変わったことがありました。父の怒りが、花に向かうようになったのです。その頃の家庭の事情をよくわかっていなかった兄や姉は今までどおりの生活。たとえ不倫をされてもママの味方をしていた花。父は、そんな花が気に入らなかったようです。 荒れる父、それでも不倫を続けるママ、それでも離婚しない二人。なんで?なんのため?子ども達のため?花たちのせいにするのはやめて…。花は看護学校に入学するのを期に、家を出ました。もう、うんざりでした。花は、家族を、ママを捨てました。花は、ひとりぽっちになりました。 でも・・・花は後悔していました。あの父の元にママを置いてきてしまったこと。花を守ってくれていたママは、きっと今でも父に傷つけられている…。花は、看護学校を卒業し、病院に就職。一人暮らしを始めた花は、ママに家を出てくるように言いました。2部屋あるお家を借りて…。でも、4年間、ママは花のところにはやってきませんでした。怖かったのだと思います。花は、だんだんそんなママにだんだんイライラするようになってきました。末っ子の花は自立した、もう子ども達のせいにはできないはず。それなのに…意味がわからない。 5年後、花の職場・住まいが変わるのと同時に、ママは家を出てきました。離婚はせず、別居から。花は、ママを応援することにしました。けれど、10年以上も続いているYさんとの不倫関係、どうでもいいけど、ママと暮らしているうちに思い出してきました。ママが幸せになれればそれでよかったっはずなのに…。 ママとけんかをするたびに、ママの口から出てくる言葉。「ほんとお父さんそっくり。」「私達が離婚したって、花はお父さんのこどもなんだから。」…花が、父のこと嫌っていること知っているはずなのに…あんたが勝手に結婚して、勝手に花を生んだんじゃないか。それなのに、不倫して、花を捨てたんじゃないか…。花は、やっと気がつきました。花がママを捨てたんじゃなくて、花がママに捨てられたんだった。…花はママと口が利けなくなりました。一緒に暮らすのはもう限界でした。 花は、大切な人に捨てられたのです…。花は、見捨てられ感、喪失感を抱くようになっていました。 重くなってきたので・・・とりあえず今日はここまで・・・。 つづく・・・ ☆ 花 ☆