言葉のプレゼント
先日、第2子となるかわいい女の子を無事に出産した友人のために、何か記念の品をと考えあぐねた結果、ちょっと照れくさいけれどこんな贈り物を思いついた。最近、筆文字の味わい深さを再認識し始めた私。「日菜子ちゃん」というかわいい名前をつけてもらった小さな女の子を心に思い描き筆をとった。イメージは浮かぶけれどなかなか満足いく形ができない。なんどもなんども紙を丸めてなんとかイメージに近い雰囲気を作ったつもり。手作りのものをプレゼントするのはとても勇気がいる。特に、家に飾ってほしいという願いがどうしても前面に出てしまうこういった装飾品は相手にプレッシャーを与えてしまわないだろうか。とかいろいろと悩んでやっぱりあげるのやめとこうかなとか考えたりしたけれど。結局、友人が喜ぶ顔にかけて思い切って、プレゼントする。「飾らなくていいからね。記念にとっといて」と友人が包みを開けるとき、なんかやたらと早口になって、汗が出てきそうだった。私ったら、なんて小心者…普段からセンスのいい布小物を作って販売までやっている友人だからハンドメイドの温かみや優しさを十分に知っている彼女だものとっても喜んでくれた。 ちょうど命名の札を専門の人に頼もうかどうしようか考えていたところだったそうだ。私のつたない書で恐縮だが、一応それらしく額に入れたりしていたのがよかったのかそれを飾ってくれるそうだ。うれしい。自分の書いたものが、人様のおうちに飾られるというなんともいえない照れくささ。でも何よりも友人が喜んでくれたことが最高に嬉しかった。生きていく糧かなと思う。自分のしたことが人に喜んでもらえた瞬間