HDDプレイヤー
デジタルってつくづく不思議。0と1が作るデータ情報であるということはなんとなく知っているけど、だからといっててんで説明できない。一瞬で記憶され、一瞬で消える。たしかにそこにあるように見えるのに実際には形がない。ただの情報の羅列なのだ。いくら考えてもわからない。わからないけれど、便利なのである。はっきりしたことは知らないにもかかわらず便利に使えてしまうところが、ちょっと怖い。我が家にHDDプレイヤーがやってきた。私よりは確実にデジタル化に詳しい夫がかねてから欲しがっていたものだ。デジカメを使い始めた頃の感動を思い出した。フィルムがいらない。撮った写真をその場で見れる。失敗したらその場で消せる。なんと画期的だったことだろう。構造をうまく説明できなくとも、とりあえずその結果何がどう変わるという情報だけは職業柄、いち早くおさえていた私。当時、機械に疎い親きょうだいを始め、いろんな人にデジカメって何?と聞かれるたびに得意になって答えていた。そんなデジカメも今や、生活の中にすっかり溶けこんでいる。確かに便利だけど、やっぱりネガに焼く写真の味わい深さを再認識したり、その手軽さから写真がみるみるたまっていく難点にも気づき始めている。そして今度は映像である。離職し、すっかり情報に疎くなってしまった。HDDって何?そうそう、今更ながらだけどビデオテープがいらない。見たらすぐ消せる。見たいところからすぐ見れる。巻き戻し不要。録画したものはDVDで劣化なしの永久保存。夢のようである。あんな薄い箱に、膨大な量の映画がテレビ番組がどんどんおさまっていく。不思議である。夫が得意になって、次々と映画を録りためていてズラズラと画面に出てくるタイトルから好きなのを選んでスタート。すぐに始まる。ご丁寧にコマーシャルもきっちりカット。何をいまさらと思われるかもしれないがよくわからないけど便利なものがまた1つ。ちなみに先日、デジタル録画された「中国のちいさなお針子さん」という映画を見た。とっても好きな感じの映画だった。好きな本や映画を自由に見ることができ自由に自分の考えが持てる幸せについてあらためて考え、しみじみと心に残る映画でした。