雨にうずまき
やっと梅雨らしく、どしゃぶりの雨となった週末。洗濯物がたまって憂鬱だが、これもまた暮らしの歳時記。まともに四季のうつろいを感じられる日々を喜びたし。午後は小降りになったので、息子と傘をさして散歩に出た。我が家の4歳は、とにかく生きもの好き。一番愛してやまないのは「だんごむし」で、いつでもどこでも目ざとく発見しては手のひらでコロコロぶりを心ゆくまで楽しむ。しかし、本日は彼いわく「たくさん雨が降ったので、カエルが喜んでいるはず。カエルを見つけたい。もしくはカタツムリでもOK」とのこと。田舎へ帰れば、カエルの合唱がうるさくて眠れないくらいなのにどうして、おうちでは全然、聞こえないの?たしかに。辛うじて緑は残っているけれど、まわりはマンションだらけの都心の住宅地ではカエルの声など聞こえてこない。息子に言われるまで疑問にも思わなかったけれどそういえばそうだね。カエルはどこにいるんだろう。どこにもいないのかも。住むところがないのかもね。雨粒がしたたる生垣の緑に、ちょこんとアオガエルが座っていたらどんなに可愛いことだろう。息子と一緒に目を凝らしながら、探しもの。「あ!」カエルではないけれど、カタツムリ発見。見事なうずまき模様の立派な殻。きれいだねぇ けれども残念ながら、中身は空っぽでした。どこに消えた?