おたがいさま
きょうはテレビの取材でとある住宅展示場にきています。空の青さに仕事を忘れそう!とはいえ、きょうこうして仕事に来れたのは思いがけない人の善意があったからこそでした。実はきょう、息子の幼稚園は都合で午前中保育。いつもの延長預かり保育もなしとのことで、どうしたものかと困っていました。いっそのことお休みして、車で二時間近くの実家に前夜から預けようかそれとも、こんなこともあろうかと、以前、息子と見学に行った託児所の出番かとあれこれ策を練っていたのです。息子と一番仲良しのお友達でいつも一緒のバスで通園している子のお母さんに相談したら、うちの前で一緒に降ろしてもらって、時間まで遊ばせておくよと言ってくれ、ありがたく甘えることに・・・ところが、きのう幼稚園へ事情を話しつつお願いに言ったところ「そういったことはトラブルのもとなので、できません」の一点ばり。いつもの停留所のひとつ前で降ろしてくれさえすればいいのに情け容赦ない、ダメなものはダメとの返答にがっかりしているとそのやりとりを偶然聞いていた、別のクラスのお母さんが、思いがけず声をかけてくれました。子供たち同士は園でも仲良しの様子ですが、母親同士はほとんど初対面。なのにそのお母さんは、私が困ってるのを見かね明日、私が息子と一緒に家に連れて帰っていいですよ!と言ったのです。まさか、初対面に近いような人に、そんな図々しいことをお願いするわけには・・・と慌てて返した私に対し、その人は、困ったときはお互いさまです。私の家は園から近いし、毎日、お迎えに来てるので。家にはあと二人子どもがいるんです。三人が四人になったくらいどうってことないですよ!と本当にたいしたことないっていう素振りでにっこり笑ってくれました。私より少し年上の穏やかで落ち着いた感じのお母さんでした。もし反対の立場だったら、私はこのお母さんのようなことを言えただろうかと今も、その心の広さ、あたたかさに涙が出そうになります。困ったときはお互いさま。忘れないようにしよう。そんなふうに、さりげなく助け舟を出せるような心の余裕を持って育児に仕事に頑張らなくてはと思いました。ちなみに、本日、撮影分の放送日は6月14日木曜日の午後いつもの徹子の部屋の後のミニ番組「FOR YOU」の中で。その前日の13日にも、明日、取材に行く分が放送される予定です。ご縁があれば…