六人家族の名前詩
母の日の一週間くらい前に岡山に住む若い女性から、お母さんをはじめ、自分を含む家族六人それぞれの名前詩をとのご注文を頂きました。私より、ひとまわり年下のその女性、自分を支えてくれる大好きな家族にいつか、ずっと記念に残るような贈り物をしたいと考えていたそうです。お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、弟、そして私。同じ屋根の下に暮らす仲良し家族。なんとなく、ちびまるこちゃんの世界を想像して、とても微笑ましい気持でいっぱいになりました。聞けば、母の日に渡したいとのこと。すぐにでも書かせてもらいたかったけど、他にも締め切りの迫ったオーダーがたまっていたので、出来る限り急ぎますが、一週間の納期は厳しいかもしれませんとお返事しました。彼女は恐縮しながら、それでも大丈夫と言われ、すぐに入金がありました。六人のお名前から、それぞれのお顔や雰囲気をイメージしました。頼りは名前の漢字と、その女性が教えてくれた、彼女が思うそれぞれの人柄。私から見れば何よりも、そのうちのお姉ちゃんがひとりひとりにプレゼント計画を企てたという事実。それだけを考えても、笑顔のたえない仲良し一家であることが伝わってきます。集中し、心を込めて書き上げました。大急ぎでお送りしましたが母の日から2日後になってしまいました。すぐに受け取りましたとおお返事があり、まだ渡せてないからと、それからしばらくは連絡がありませんでした。そして、昨日・・・思いがけず、その女性からポストに手紙が届いていました。丸くてかわいらしい、若さに弾んだ彼女の文字。あの頃、教室でノートを破って女友達としきりに文通していた頃を思い出す、懐かしく親しみ深い手書き文字。感謝の言葉が綴られた手紙と一緒に写真も入っていました。家族ひとりひとりが、お姉ちゃんからの心のこもった贈り物を抱いて、少しはにかんだような、なんともいえない、いい笑顔。初めてお顔を拝見したというのに、なんだか昔から知っている親しい人たちのような温かみを感じました。普段は、書かせていただいた名前詩が、その名の人と共にある様子までは、なかなか見ることが出来ないのですが、これこそが私が本当に見たいもの。「家族の笑顔を見ることができて本当に嬉しかった」彼女は何度もお礼を言ってくれました。こちらこそ、その笑顔を届けてくださり、感謝の気持でいっぱいです。ありがとうございました。明日もまた頑張れそうですみなさんもどうぞお元気で