かわさきパン博2016・MC青木レポート
今年も故郷、福岡県田川郡川崎町の一大イベント、かわさきパン博が盛況のうちに無事に終わりました。
開催日は24日、日曜日。ちょうど20日前、熊本を震源とするまさかの地震が発生、九州一円が不安に包まれる中での開催でした。しかしながら、今年も一日だけで、町の人口を超える18500人の方にご来場いただきました。
イベント自粛ムードが広がる一方、こんなときこそ元気を出して「支援」を含めた形で実施しようということで、地元出身の熊本大学生が率先して募金活動も行ってくれました。過去最多となった85の出店者の中には、由布院で被災されたにもかかわらず、元気を出すために予定通り出店したいというパン屋さんもあり、地元テレビ局の密着取材もありました。
5周年ということで、私自身、今年は最初の企画段階から関わらせていただき、プランナーとして、アナウンサーとして、書家として、できることは精一杯させていただきました。
まず、念願だった屋外スペースを含む二つの会場を結ぶ音響設備を導入してもらい、会場全体で一体感がもてるインフォメーションを随時入れ、音楽やインタビューも工夫して、スタッフの情報共有はもちろん、来場者や出店者もできるだけ楽しい雰囲気を味わってもらえるよう、マイクをもって走り回りました。
このほか5回連続出店のお店に感謝を表した移動表彰式の企画、パン博5周年の歩みを紹介したパネル制作、そしていろいろな方々のご協力とその想いが一目で伝わるように筆文字看板もいろいろと書かせていただきました。
出店者の方々へ感謝を伝えるカードもこだわりをもって手作りしました。印刷は、今回も北九州市の英和さんのご厚意。そのうちにまた恩返しをしなければ!
また、前回、このブログでも紹介しましたが、3年前よりご縁ができたカリスマパン職人仁瓶利夫さんを囲む技術講習会と交流会は、今年は24日のPRを狙ったプレイベントとして福岡市で18日に企画。新聞社への売り込みにも成功!
おかげさまで、パン博に出店するたくさんのパン屋さんやパン好きなお客さんが集まり、大変意義深い、楽しい時間となりました。
こうした掲示物も自分で!
イベントMCをさせていただくとき、いつも感じるのは、私の場合大抵、企画から関わっているからこそ楽なんです。
企画意図はもちろん、流れも自ずと頭に入っているし、伝えたいことが明確なので原稿要らず、打ち合わせ要らず。
トータルで関わるのは責任重大ですが、主催者側からも便利かなと思います!
講習会の様子
博多のスペインバルにて、パンを主役にした食べて楽しむ会
仁瓶さんとのおつきあいも三年目に!
また、今年はパン博の開催目的をビジュアル的にも明確にしたプレスリリースの作成にもこだわりました。
要はパン屋さんを通じて広く地元食材のよさを知っていただくことなんです!
とはいっても、私の仕事はごくほんの一部。開催までの道のりは、こうした目に見えるものから、目に見えない細かな工夫、調整、大変な力仕事等、、とにかく沢山の方々の力の結集です。今回はそのメイキングも見ることができ、ビデオ撮影なども行いましたので、今年はひとつの記録を作りたいとも思っています。
前日の設営風景
中でも圧巻だったのが、建築やデザインのスキルを持つ観光協会の男性陣が、会場のディスプレイとして巨大なパンの樹のオブジェや、顔ハメパネルを制作してくれたことです。これまでにないこの試みは、多くの来場者を楽しい気持ちにさせてくれ、それを見る私たちも幸せで、大成功でした。
それから、ひとりの役場職員の采配で開催中に、受け入れ可能な避難所を特定させ、出店パン屋さんへパンのカンパを呼びかけ、終了後にたくさんのパンが集まりました。翌日には避難所の子供達の手に届けられたこと、パン博として被災地の方々に一瞬でも笑顔になって頂けたことは、主催者や出店者さんにとっても嬉しい出来事でした。
ひとまずパン博は終わりましたが、地震への不安は続き、被災地の支援、復興はこれからです。できることはないか、引き続き、考えていかなければと思います。
また、ここ数年、チームでイベントを作り上げる喜びにも目覚めてきました。
木を見て、森を見て、細かいところから全体まで私の持てるスキルを精一杯発揮し、盛り上げていきます。
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bluetreeplan2013@gmail.com