語りと筆しごと～書家香玉のうずまき帖

我が家の問題児。運動神経いい方ではないくせに、小さい時からやたら高いところによじ登るのが好き。バカはなんとかとは真実か。
根は無邪気で素直な優しい子と信じたいが、最近ほんとなに考えてるのかわからん。

小４にもなって、まるきり整理整頓ができないし、計画性がまったくないし、いつもフラフラだらだら。
寄りにもよって、学校で使う習字道具をどこかになくしてしまったらしく、かといって真剣に探そうともせず、習字のじかんは指なぞりで終わったと、他にも忘れた人おったしとへらへらしてる。いくら叱られてもすぐに立ち直るし、いったいどうなってるの

毎日あーだこーだと本当に疲れる。ひとり静かなところに逃避したい。溜め息がとまらない。
忍耐強く無口な夫は、私の溜め息にいつも呆れ顔だけど、こうでもしないと息苦しくて仕方ないのです。

去年のきょうは、父と笑って会話した最後の日でした。
翌日に昏睡状態に陥るとはつゆ知らず、病床の父はいつもより顔色がよくもみえ、私たちに歌なんかうたって見せたり、福岡市長選の話題にちなみ、自分も立候補しようかねと、おどけ顔で選挙演説のまねごとまでやってみせ、皆を笑わせた。
三日三晩、咳に苦しみ寝ていなかったくせに。

時々、咳き込む父の様子を案じ、眉間にしわを作って父を見つめていたらしい私に「顔にシワできるよ、えがおえがお！いつも笑っちょかな」と言ってくれたお父さん。どんなに最悪な状態に身をおいていても、お父さんは生きる希望を失っていない、またあんたと一緒に酒を飲まなねと強く手を握ってくれたお父さん。
会いたいな。

いまの私、こんなんじゃだめですね