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語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

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2018年08月27日
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カテゴリ:書家として
ワケあって、2020年まで1日1漢字が登場する日めくりカレンダーを作りました。1000冊限定です!


使って下さっている方は、きょうは何の字だろう?と毎日楽しみにめくって下さっています。



rblog-20180827143909-01.jpg



その日に何の漢字をあてるかも、かなり考えて決めました。ただ何となくの日もありますが、ほとんどの漢字がワケあってそれを選んでいます。
作者の個人的趣味や好みがそうさせた場合も多々。しかしながら悪い意味が先行する漢字は選んでおりませんのであしからず。
で、本日8月27日に登場したのは、、男!であります。
制作地・福岡県田川市にちなみ、毎回、田川弁での一言が添えられているのもご愛嬌。こちらは後から説明しますね。

なんで、男??

と、先程 、男の中の男のような、同郷の兄貴的先輩より質問メールが来ました。気になったそうです。

実は、約50年前の8月27日、誰もが知る名作映画シリーズ「男はつらいよ」の一作目が劇場公開された日と知り、男の字を選びました。
お調子者のフーテンの寅さんの人情物語。顔で笑って心で泣いて、、のワンパターンながらも、つい最後まで見てしまう、ほっとする映画でした。

男の字は、田に力と書きます。
文字通り、これから稲刈りの季節、田んぼの力仕事にも男手が必要!

作者の私は女性ですので、やはり体の構造から異なり体力差はもちろんのこと、女性にはない力を持つ男性への憧れや尊敬があります。
やはり世の男性に期待するし、がんばってもらいたい!応援したい!そう思って書にしました。
ちなみに私は、2人の男児の母でもあります。

そりゃあもちろん、女だって、やる時はやるし、言われなくともがんばりますよ。

男らしく、女らしく、はこのご時世、御法度かもしれませんが、私はそうは思いません。
長い歴史から見てもやはり、男性が率先して狩をし、田の力となり、侍となって刀をとり、兵士となって命をかけて戦い、この国を、か弱き愛すべきものを助け守ってきました。
ただいま、大河ドラマ「西郷どん」にもハマっておりますが、ご覧の通り、女たちの心配をよそに、男たちはあれこれと奮闘中。いよいよ倒幕へとわくわくしますね。

女性ももちろん、女性にしかできないやり方で戦っております。男性には決してできないことをやってのけます。だからこそ、男と女ですよね。

最後に。
田川弁での添え書きは、炭坑節発祥の地、田川市ならでは。
正調の炭坑節は3番からなり、女性目線の歌詞です。
粋な炭坑夫を「サマちゃん」と呼び、選炭作業をしながら、愛しい気持ちを歌って労苦をまぎらわした仕事唄です。
のちに、流行歌や盆踊りの歌となったり、さまざまな替え歌がたくさんできました。
この歌詞は正調の4番目に、がらりと視点が変わり男目線で歌われることも多いです。

俺も男だ ついてこい
たとえ茨の道だとて
決して苦労はさせやせぬ
俺の腕で泣いてくれ
サノヨイヨイ









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最終更新日  2018年08月27日 14時43分26秒
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