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カテゴリ:書家として
文字書きに携わる人間として何かしておかねばと、10数年前より漢検を受け始めて、いまだ1級に辿り着けない私が、先月ふと、日本語検定なるものを知り受験してみた。
条件は、日本語を母国語とすること。 日本語に関する検定はいろいろあり、日本語を母国語としない人には日本語能力検定が、日本語を教えたい人には日本語教育能力検定というのもあります。 私はとにかく、自身の実力を磨きはかるため、しのごの言わずいきなりの頂点に挑むことに。 試しに過去問などを入手してやってみたけど、まあまあわかる!! いろんなシーンを想定した敬語の使い方に始まり、文法や語彙や古い言い回しや読解力や問題パターンも多岐にわたり、面白く思えた。漢字も読みや書きや四字熟語もあるけど、実用の範囲でそこまで難しく思えなかった。 ひたすら難関漢字の知識を問う漢検1級はもはや、答えを知ってもわからないレベル。いったいどこでそのような漢字を使うのか、意味を知っても頭に入らず、覚えようという気にまったくならなかったのだ。こりゃいかん、お手上げだ。 私はきっと納得しないと覚えられない石頭なんだと痛感し準1級になんとか合格後、それでも2回、1級を受けたけどまったく手応えを感じず諦めた経験を持つ。 けれども日本語検定1級は、間違ったところを見直すと、それだけ、へえ!!ということが増えていき、勉強がまるでクイズを楽しむようだった。 ただ、本番と同じスタイルの過去問を規定の制限時間60分で解いてみるのだが問題量が多くて、なかなか最後までたどり着けない。しかも配点がないので、自分がどのくらい得点できたのかがわからない。 1級の合格基準は、なんと80%の正解率が必要。このため、合格率は毎回数%だそう。厳しい世界だ! 20歳から日本語に関わる仕事をしてきた私としては、なんとか一発合格したい!とひそかに闘志を燃やし受験を思い立ってから約3ヶ月。。やるだけのことはやった。 時間内に全ての問題を解くための作戦も立てた。 2023年7月18日、結果が届く。 正解率74.9%で不合格。。ではなく、なんと準1級認定という証書が入っていた。 くーーーっっ!! 漢検と違い、準1級の受験級はそもそもない。 なのに、不合格とせず、惜しかったですよ。 次は1級いけますよの情けを賜う。 考えたら、これもいきなりノーを突きつけない日本語の奥ゆかしさでせうか。 しかし悔しい。 今回の1級の合格率は6%、準1級認定が20%だそう。 どうしても1級が欲しかったけど、やはり現実はそうそう甘くない。 実際、本番では過去問ではあたらなかった、見たことのない出題パターンが出た。 漢字の出自の分類である。 やはり漢字で潰しにきたな。 今度それがきたら間違えない。 けどチャンスは1回と決めていた。 やはり準1級か。私らしいな。 1級品は格が違うな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年07月20日 17時44分19秒
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