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テーマ:旅のあれこれ(10281)
カテゴリ:雑談帳
【H17.12 降雪の画像、ここが雪国ならまぁ、普通なんでしょうけど実は...】今日も香川県地方の天気を見てみたところ...、「曇り時々雨・降水確率60%」と10%上昇してました。このままだと、土砂降りの予感が...、せめて「曇り時々」の文字が消えないように祈ります...。 さて、先日見出しだけ書きました「降雪で見た地獄」について、リクエストをいただいたので、カキコすることにします。 去年12月、自分は自宅のある埼玉から、九州の熊本まで旅に出ました。簡単な行程は下の通りです。 ************************************** 12月20日朝6時半 自宅発。 ↓ 東京、神奈川、静岡、愛知、岐阜、滋賀、京都と「東海道線各駅停車(or快速)」で強行。 ↓ 12月20日夜、楽天の夜行高速バスで京都→熊本(朝9時過ぎに到着) ↓ 12月21日 熊本旅行 ↓ 12月21日夜、楽天の夜行高速バスで熊本→京都(朝8時ごろ到着) ↓ 12月22日 京都到着後、京都、滋賀、岐阜、長野、山梨、神奈川、東京と「東海道線&中央線各駅停車(or快速)」で強行。 ↓ 12月22日夜 帰宅 ************************************** といった感じの、ちょっときつめの強行日程で計画を組んだのが運のツキでした。 行きの行程は、熊本に着くころには雨が降り始め、午後には完全に土砂降り、昼食は熊本ラーメンを食べましたが何か小さいゴキブ…がゴソゴソしていたような…、などというハプニングはありましたが、順調にスケジュールをこなしました。で、問題の熊本発京都行の楽天でとった夜行高速バスへ…。 この日の天気予報、「夜から翌朝にかけて、大荒れ、九州地方から関西地方にかけて雪になるでしょう」となっていました。まぁ、雨も降っていたし、そんなに積もるようなことも無いだろうなどと個人的には思いつつ、熊本を午後7時半に発車、まだこのときは雨でした。 そのバスドライバー曰く、「普段ならパーキングエリア一箇所よってから福岡へ向かいますが、今日は降雪の恐れがあるので、通過します。」とのこと。ただ、お客の一人がどうしてもトイレへ行きたいとのことで急遽近くのパーキングエリアへ(このバス、トイレついてない普通の観光バスでした) その後、パーキングエリアで15分停車、そして発車。まだ雨でしたが、バスが福岡市内に入った瞬間、白いものが横殴りに当たっているのが窓越しに見えました。そこでの電光表示板で見たもの『福岡都市高速 通行止 ユキ』、これが悪夢の始まりです。ちなみに上の写真は、その時の福岡市内を撮影したものです。 このバス、予定外のインターで降りることになったため、福岡・博多駅に到着したのが予定の一時間遅れ。ここで、本当の京都行きのバスに乗換接続します。(熊本→福岡はあくまで連絡バスでした) とはいっても、「4列シート・トイレ無しの普通の観光バス」と、さっきのバスとあまり設備は変わらず、乗客数がぎっしりとなっただけです。しかもなかなかバスが発車せず、運転手がなにやら相談をしています。まぁ、相談内容は何となく分かりますが…。 数十分後、発車。バスの運転手曰く「高速道路が使えない」云々の説明を始めました。高速バスが高速道路を使えないということは…、当然一般道を走るということになりますねw まぁ、行きの行程の疲れがどっと出ていたので、とにかく寝ました。 … 気付いたら、午前7時。トイレ休憩で、普通の「道の駅」、というより「自販機コーナー24H」見たいなところに停まっていました。もちろん、一面銀世界ですw とりあえず何も考えずに、新雪に足をずぼっ、ずぼっとやりながら降りてトイレ&パン(朝食)購入。なにやら住所らしきものが見えたので、見てみると「山口県徳山市」と書いてある! 午前7時には関西にいる予定のはずなのに?なぜ徳山? …絶句。 とにかく、新たな情報として「広島の西条インターチェンジまで高速道路が使えない」ということでした。距離にして徳山から東広島(西条)まで約120km…。時速40キロでも3時間は掛かります。もうあきらめの境地ですね、ここまでいったら。 しかも、更なる難敵が…、平日の朝7時で「一般道(国道)」です。普通考えられるのは「通勤ラッシュ」ですよね。まさにそれが目の前で起きてました。それに加え、同じように高速道路が使えない長距離トラックの行列…、どうにかノロノロと動くものの「牛歩」という言葉があうような状態がしばらく続きました。 少しして、どうしても急ぐというお客が、新幹線が停まる広島駅まで行ってくれとスクランブルをかけてバスの行程を変更(新幹線は動いていたそうです)。すったもんだで午前10時半、広島駅に到着、どうしても急ぐ客の降ろしついででトイレ休憩となりました。こんな形で初めて広島の地に足を下ろすとは思いもしませんでしたが…。 その後、高速が通っているという広島「西条インターチェンジ」へ。ここでまた難敵が…。通行止めの切れ目にあたるインターチェンジは当然、皆さん乗りますから、車が集まりますよね。ICの入口に、許容台数を超えた車が集まった場合、順番待ちで並びますよね。まさか、西条ICまであと10kmというところで、ノロノロ運転になるなんて夢にも思いませんでしたよ。とにかく渋滞です。広島の山ん中で。 その後高速に乗れたのは、たしかお昼を回ってました。午後1時過ぎです。で、高速に乗ったら更なる地獄が…、バスの運転手が鬼門でした。高速道路の車間を図る看板で計測したんですが、どう計算しても時速140kmくらいで走ってます。いくら行程回復運転とはいえ、日陰の路面の雪・氷が100%溶け切れているという保障は無いわけで…。しかも、そのバスを抜いていく車もちらほらあったり…、カーレース?まさに死にかけましたね。 途中、SAで昼食休憩がありましたが、そのあとはまた地獄のようなスピードで1時間ほど爆走…かと思ったら、また車が動きません。午後4時、また渋滞です。今度はノロノロ運転ではなく、ほとんど停車状態で。バスの運転手曰く「この先、また通行止区間があり、その通行止解除を待っているドライバーが高速道路上で待機しているので、ほとんど動かない」との事。 え?そんなのあり? このときは30分くらいで、100m進んだか進まないか位でしたね。そして、また急に動き出しました。電光掲示板によると、どうやら、50km/hの速度規制で部分解除されたようでした。が、当然バスの運転手様にアイルトン・セナが憑依してしまっているので、追越車線と一般車線を左右に使い分けて、怒涛の快走を魅せます。まぁ、先に進んだので良かったは良かったのですが…今を思えば良く生きてたなぁ、自分。 そして、またこの先で通行止め区間があるとのこと。この状況でさっきほとんど動かなかった渋滞の教訓もあり、途中のICで降りることになりました。降りたのは姫路。午後7時、ようやく兵庫県です。ここの道の駅のようなところでトイレ休憩となります。もう辺りは真っ暗。トイレ後、とりあえずまたパンでも買い込んで、夜に備えます。 さて、出発したはいいのですが…、これでもかというくらいの渋滞です。もう何が何やらわかりません。通行止めの影響で下りた車と、通勤帰りの車、とにかく車、車、車です。ここら辺の記憶は、ゴチャゴチャ(朦朧?)としていてよく憶えてません。気付いたら、午後11時です。三ノ宮の駅でバスが臨時停車。「渋滞の影響でいつ着くか保障できません。この時間なら、まだ大阪・京都方面へ帰る人なら終電に接続するので、降りる人は降りてください」とのこと。 「すいません、自分は関東に帰りたいんですけど」などとわざとらしい笑顔で訪ねてみたところ、申し訳なさそうに「すいませんねぇ…」とバスの運転手に言われてしまいました。 とりあえず、自分はもうどうしょうもないので、このままバスに居残りましたが、さらなる地獄が…「このバス、大阪で運転を取りやめます。このまま九州に戻らないといけないんで」とバスの運転手の説明がありました。このまま睡眠をとらずにどうやってバスの運転手が九州までたどり着いたかは、知る由もありませんが、とにかく午前0時半、大阪中央郵便局の前で降車となり、地獄のバス体験は終了しました。およそ17時間遅れです。 午前0時半に、大阪のど真ん中で降ろされた自分は…、もうどうしようもないですね。とりあえず、ネットカフェをようやっと探し当てて、そこで始発を待つという奥の手を使いました。近くに「そねざき警察」という『日本列島警察24時』などで有名な警察署があるような繁華街ですので、ビクビクしながら街を歩きましたが、すぐネットカフェが見つかってよかったですよ。(まぁ、そのネットカフェもなんかいやーな雰囲気でしたが…酔っ払いの関西弁の叫び声が聞こえたり…) 朝5時、始発で京都へ、途中岐阜でまた降雪にあい、列車が1時間遅れるハプニングがありましたが、あのバスに比べたらかわいいもんで、どうにかその日の午後3時に京都から普通列車を乗り継いで東京に到着、帰路に着きました。 これが、「地獄の降雪」の全貌です。 疲れている頭で、一気に説明したので、ちょっとわかりづらかったかもしれませんね。(わかりづらいところがありましたら質問コメントください。分かる範囲で答えます) 今日はこんなところで。 以上、政武楼がお送りしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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