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テーマ:最近観た映画。(40132)
カテゴリ:映画
今回観たのが「それでもボクはやってない」。 この映画はあの「Shall We ダンス?」の周防正行監督が11年ぶりに撮った!から観たかった訳ではなく(だってShall We Dance観てないし(^_^;))、日本の裁判制度の問題点を描いた作品、という事で興味を持ってました。予告編面白そうだったしね~。裁判は関わったこともないし、傍聴したこともなく、知ってる裁判と言えば、これ位でしょうか(^_^;)。 話としては、就職活動中のフリーターの男。彼は会社面接へ向かう満員電車で痴漢に間違えられて、現行犯逮捕されてしまった。警察での取り調べで無実を主張するも、全く相手にされず、拘留されてしまう。囚人の様な生活に愕然とする男。検察庁でも主張は認められず、ついに起訴されてしまう。刑事裁判で起訴された場合は有罪率は99.9パーセントと言われているが・・・、という感じ。 感想としては、いや~、これはすごいモノを観てしまったな~。この映画を作るにあたって、周防監督は3年以上も取材をし、裁判を傍聴しまくったそうです。私は裁判に関しては全く知らないので、日本の裁判については、ニュースで「無罪」とか「不当判決」とかの習字位しか知りません。なので偉そうなことはあんまり言えないんですけれども、それだけ取材を重ねた、という事は、この映画で描いている事は恐らくほぼ現実に沿っているのでしょう。で、あるならば、非常に恐ろしいと。私は今まで、例え何もやってないのに誤認逮捕されたとしても、自分はやっていないのだから、裁判になったって、弁護士が自分の無実をきちんと証明してくれて、無罪になるのは当然だろう、と思っていたんですが、そうではないのかもしれないと。甘い考えなのかもしれないと。よく考えるとそうですよね~。例えばこの映画では、映画を観てる人は主人公が無実であることを知っている。しかし、現実の世界でこういう事が起こった場合は、当然ながら、証拠が無い限り、いくら当人が無罪を主張しても、「ホントはやってるのにウソついてるんじゃないの~?」とか思われる訳です。弁護士も裁判官も本人がホントにやったかどうか分からない訳ですから。実際、犯した罪を逃れようとしてやってないとウソをつく人も多いでしょうから、みんな疑い深くなるのは当然ですし。 裁判員制度なんかも始まるようですが、そういう制度にした方が、いいんじゃないかと思ってしまった。しかしこの映画、扱ってるテーマが非常に真面目であるにもかかわらず、そして上映時間が143分と長いにもかかわらず、全く退屈することがなかった。スバラシイ!この映画、日本在住で、日本の裁判を受けるかもしれない人は観るべきだ!つまり日本人は全員観ろって事で、これやこれ以来、久々の日本人鑑賞義務付け映画です(^_^;)。日本人だろうがそうでなかろうが、日本に住んでる人は、自分の住んでる日本の裁判の現実を知っておくべきであるから、全員映画館へ駆け込め!そしてこの裁判がどういう結末を迎えるのか、自分のその目で確かめるがいい!オススメとかオススメでないとかそういうレベルではない。とにかく観ろ! 夜の連続BLOG小説 「津軽半島~♪夏景色~♪ その1」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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