7/20 レクチャー&コンサート 楽器と巡る音楽の旅 第3回ピアノ編
東京オペラシティリサイタルホール 14:00〜 バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1番ハ長調 前奏曲 BWV846 D.スカルラッティ:ソナタ ハ長調 K.159 / 嬰ハ短調 K.247 モーツァルト:ピアノソナタ第11番 K.331 〜 第3楽章 「トルコ行進曲」 ロンド イ短調 K.511 ショパン:ワルツ第6番 op.64-1 「小犬のワルツ」 練習曲第13番 op.25-1「エオリアン・ハープ」 バラード第1番 op.23 <アンコール> ショパン:英雄ポロネーズ モーツァルト:ロンド ニ長調 K.485 ピアノ/フォルテピアノ/チェンバロ:仲道郁代 司会:朝岡聡 この間の第一生命ホールでのコンサートと似たような企画。 こちらが違うのは、最初からレクチャー&コンサートと謳っている事。そもそも企画からして違うので、なんでも「公益財団法人ソニー音楽財団 30周年記念公演」だそうで、7/19, 20の二日間、昼夜計4回、チェロ・ヴァイオリン・ピアノ・フルートのそれぞれについて、楽器の歴史を辿っていこう、というもの。 http://smf.or.jp/30th/lecture/index.html で、この4回の内、第3回に当たるピアノ編だけ聞きに行ったのでした。まぁ、後から思い返せば、全部行ってみても面白かったかも知れないのだけれど、そこまで熱心に通う気までは起きず.... というか、行く気になったのも、要は先日のコンサートがなかなか面白かったから、という理由なので。 楽器は4種。17世紀モデルの復刻制作版のチェンバロ、1790年ウィーン式のシュタイン・モデルのフォルテピアノ、1842年のプレイエルのピアノ、そして現代のスタインウェイ。これを仲道郁代が独りで全部弾く、という、まぁ無茶だけど面白いプログラム。 今回は司会に朝岡聡が入ります。まぁ正直言って私はこの人が出て来るコンサートは正直好かないのだけれど、流石にこういう企画になると、プロの司会としての技が活きます。話が小気味良く進みます。予定通り進行するし、時間配分も申し分無かったし(笑) 仲道郁代は、コンサートとしてチェンバロを弾くのは今回が初めてだそうで、まぁなるほどというか、演奏としてこれは凄い!という訳ではないのだけれど、そうはいっても達者なもの。そして、ここまで並ぶと、なるほどチェンバロからスタインウェイに至るまでどれだけ違うものかと改めて思い知らされます。加えて、リサイタルホールは正直小さいホール、この間の第一生命ホールなんかに比べても尚小さいホールなだけに、仲道郁代がスタインウェイで英雄ポロネーズなんて弾くと、なるほどこりゃすげーや、と思ってしまうのであります。 今回は、個人的には、前回既にシュタイン・モデルのフォルテピアノは聞いているのもあって、プレイエルのピアノが興味深かったかなと。今回は、ショパンの3曲はこのプレイエルで弾かれたのだけれど、確かにバラードなど、今のコンサートグランドで弾かれるのとは随分趣が違うな、と思います。 レクチャーの内容は、まぁ前回聞いているのもあって、それほど突っ込んだ話という訳でもなかったかな?といった印象。でも、それはそれで興味深かったし。面白かったです。前回と違ってチェンバロがあるのと、ショパンについての話もあって、その分浅く広く、という感じになったのかな?