年の瀬
というわけで、今年ももう終わろうとしているわけですが..... まぁ、まだ大晦日の公演があるので、終わりじゃないんですけれど、それはそれとして。LFJの話は別途書くとして、今回は今年一年を振り返って。 書いてないのも結構多いんですが、明らかに行ったコンサートの数は少なくなってると思います。 理由は幾つかあって、まずは金!まぁね、正直言ってね、お金が続きませんよ。今年はグルベローヴァ再訪で、遠征もしたし、その結果あまり引越し系とか、他に目を向ける余裕がなかったというのはあります。とはいうものの、収入が大幅減、というわけでもないし。要は他に回すこともあるけど、勿体無いという。 で、勿体無いということはですね、要は、わざわざ聞きに行くほどのことがあるのか?という事でもあるわけでして。いや、実のところ、GW明けから長めの出張が2回あって、そこで行けないコンサートが多発したところの流れから、「行かない癖」がついた、というのは、ある。ただ、「行かない癖」がついたくらいでそんなに行かないものか?というのもあるんですが.... 忙しくて、の流れから、敢えて一所懸命コンサート通いしなくなってる面もあります。 ただ、それにしても、で言わせてもらうと、昔ほどには、つまらなさそうなものまで一応聞いておこう、みたいなのは無くなりました。新日は定期会員完全にやめちゃったし。以前のブリュッヘン・プロジェクトみたいなのも、ないしね。 だから、実は、それほど「行ってない」という感じでも無いんですよね。そこそこ聞いてるつもりはある。ただ、落穂拾い的な聞き方まではしないなと。 なんていうか、ある種「つまらない演奏」のパターンが見えてきたかな、というのは、あります。下手なのはともかくとして、楽譜通り音を出さずに、というのは音を間違えるのではなく、楽譜が求めてる通り弾き切らない、という感じの演奏がね、やっぱり多いと思います。あと、歌は、何歌ってるのか分からない歌。 昔っから、そんなつまらないものばっか聞いてどうする、とか言われてきたのだけれど、いよいよ、諦めようかな、という気分になりつつあります。 まぁ、そこまで言う割には、聞いたコンサートはそこそこ良かったものが多かったかなと。ある意味危険察知能力が高くなってるのかもしれません。 そんな中で、今年聞いて良かったもの、但し国内で、となると..... グルベローヴァは、もう散々書きましたが、いろんな意味で自分にとっては別格。まぁ、楽しみましたよ。 それ以外だと、シフのリサイタルかなぁと。シフは、無休憩という、勘弁してよと言いたくなるスタイルながら、やはり良かった。それも、「最後の一つ前のソナタ集」の方が。あれは、やっぱり、曲が好きなんだろうなぁ.... 日本人で敢えて選ぶとすれば、こないだ書いた、北区国際音楽祭での、レ・ボレアードによるグルックの「オルフェとエウリディス」(仏語版だったので)かなぁと。曲がー、とか、古楽がー、とか、そういう事以前に、演奏が、特にオケの演奏が、とても良かった。よく考えられてあるのがよく分かった。そういう演奏。 こちらのアンテナが低くなってたのはあると思うけれど、しかしそれにしても、今年は結構低調だったんじゃ無いでしょうか。こちらが居なかった5,6月に、結構なものがあったりしてたような感じもあるんですけれどね。 ともあれ、簡単ではありますが、今年の総括という事で。よいお年を!