本家LFJ:テーマはシューベルトだけれども
東京のというか日本のLFJは中止になってしまいました。またやることがあるのかどうか.....まぁ、このブログの名前は変えませんけれどね。 で、本家ナントのLFJは先週末に実施されました。一応ライブでも聞けるというので、ちょっと聞いてみました。今年のテーマはシューベルトということですし。 もっとも、いくら決行するといっても、フランスもコロナは相当猛威を奮っているので、決していい状況ではないですね。LFJも広場みたいなところに滞留することは出来なくて、本当にコンサートを聞くだけ、みたいな状況だそうで。まぁ、その辺は多かれ少なかれ皆似たようなものでしょうから.... それはそれとして、日曜の夜中なので、向こうの午後の公演とか聞いていたのですけれども、プログラムを見ると、そもそもシューベルトなんだけど、シューベルトというには.......歌曲が恐ろしく少ない。 いや、見た限りでは、冬の旅も美しき水車屋の娘も白鳥の歌も無いのですよ。歌曲がまるで無い訳では無いのだけれど、例えば、私が聞けたのは、オケ伴奏編曲版のDu bist die Ruh とか、そんな感じで。まぁ、歌は狭いところで声を出すから、そういう意味で避けたのかも知れませんが、いやしかしそれにしても。 まぁ、LFJって昔から歌物にはあまり強くはないのですけれどもね。合唱はともかく、ピンで歌う的なものには弱い。加えて、やっぱりフランス人ってあんまりドイツリートには興味ないんじゃないかしらね。勝手な憶測ですけれども。 日本は、昔からドイツリートには一定の人気というか需要というか、があって、理由は色々あるのだとは思うのですが、実際レコードCDの類も、来日公演の類も、以前から結構あったのですけれども、ここ最近はその伝統も翳りが見えているような気はします。とはいえまだそれなりに需要はあると思うのですけれども、今回の本家ナントでの冷遇ぶりはちょっとね。 勿論シューベルトのピアノ曲も室内楽曲も、交響曲も、それはそれで面白いのではあるけれど、以前日本のLFJでシューベルトやった時に比べても、やはりちょっと弱いよなぁ、という気はします。日本でもし今年やるとしたら、まぁ、シューベルトじゃなくてベートーヴェンだったんじゃないかとは思うんですけれどもね。 そう、結局、日本のLFJの最初がベートーヴェンで、そのベートーヴェンをもう一回、というのがなくなってしまったのだけれども、やっぱりもう一度やってほしいなぁとは思うのであります。 まぁ、それはそれとして、ナントのLFJ、現場にいればまた違うのかも知れませんが、ちょっと物足りない感じはしますね。勿論、ドイツリートより交響曲なんかの方が普遍性は高いのかも知れませんが。ま、物足りなければ自分で歌えばいいんですけれどね.......勝手にLFJやったろうかしらん....