12/24 N響 第九
14:00〜 NHKホール 3階正面 ソプラノ:クリスティーナ・ランツハマー メゾソプラノ:藤村実穂子 テノール:ベンヤミン・ブルンス バス:ゴデルジ・ジャネリーゼ 新国立劇場合唱団 東京オペラシンガーズ NHK交響楽団 指揮:井上道義 体調が今一つというのもあり、そもそも忙しいのもあり、暫く聞きに行っていませんでした。ようよう年末になって行く余裕が出来たというか...... 第九です。第九なんて面白いのか、とか、定期演奏会じゃないし、とか、色々ご意見はあるようですが、個人的にはむしろ定点観測的にはいいかなと思ってます。大体どのオケも毎年やってますし、「第九だから演奏が手抜き」なんていうようなところはそもそも手抜く前から.......... それに、聞く側だって、同じ曲を何度も回を重ねて聞く機会はそうあるものではないのですから、考えようによっては得難い機会ではあるのです。まぁ、そんなに第九聞きたいか?という意見もあるにせよ。 ま、そんなわけで、せっせと聞きに行くのでした。 N響は今年は井上道義。再来年一杯で引退ということで、これが最後の第九、とかいう話らしいですが、そりゃN響ではそうだとして、他でも最後なのかしらね。 演奏は、まず、丁寧。意外といえば意外かも知れないですが、まず印象に残ったのは丁寧な演奏ということ。そして、面白い。 ちゃんと演奏しているんですね。各声部を疎かにせず、きちんと演奏させる。こっちが主だからこっちはいいや、ということがない。その結果、普通なら聞こえないものが聞こえたりするのですね。といって、特に奇を衒っているというのとも違う。ただ、結果として普段見えないものが見える、みたいなところでしょうか。そういう意外さの面白さ、というようなもの。ただ、まぁ、言い換えれば、オーソドックスではないですね。よく言えば新鮮だけれど、それは好き嫌いは出ると思います。私は.......面白いとは思ったけれど、これが好きかどうかは、またちょっと考えどころかも知れないですね。 終演後、去年だかは尾高忠明で、退屈だったみたいな話をしているのを小耳に挟んだけれど、さてねぇ。 まぁ、面白かったから、これはこれでいいと思います。