7/15 東京交響楽団 (川崎定期演奏会 第92回 2023年7月)
ミューザ川崎シンフォニーホール 14:00〜 3階舞台脇 エルガー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 op.61 ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73 ヴァイオリン:神尾真由子 東京交響楽団 指揮:ジョナサン・ノット 久々にエントリーです。コンサートには行ってるんですけれどもね。暑さでバテてるというのはあるかなぁ.....てのは、まぁ、言い訳ですね。連休だし、多少慣れてきたし、ボツボツ書こうかと。 東京交響楽団。時々聞きに行くのですけれども、今回の定期演奏会、結構高いお値段です。多分他の、サントリーとかの定期演奏会と値段を合わせてるんじゃないかと思うのですが、以前はサントリーのピット席とか2,000円くらいだったと思うのですけれども、ミューザは今ピット席は幾らなのか。今回座ったのは4,000円の席で、3階というか4階というかの舞台脇に当たる席だったのですけれども、すり鉢というより壺に近いこのホールの壺の淵、それも横の所に座った格好なので、如何にもバランスが悪い。これだったら幾ら遠くても4階正面にすれば良かった.... その客席の入りが、あまり良くない。正面の席がよく見えるのですが、3階、4階は5分は超えてるといったところでしょうか。こんなものと言えばこんなものかも知れませんが、今日は音楽監督が振るんですよね。ちょっと入りが悪くないですかね?そんなに悪いプログラムでもない筈だけど..... とはいえ、まぁ、そんな席で聞いていたので、あまりいろいろ言えないところではあるんですけれどもね。 エルガーのヴァイオリン協奏曲は、少なくとも生で聞くのは初めてじゃないかと思います。チェロはよく聞くけれど、ヴァイオリンの方はあまり聞かないなぁと。実際、聞いていても、チェロ協奏曲とどこか被るというか......ちょっと退屈したかな、というのは正直言うと、あります。チェロ協奏曲の、ある種の厳しさみたいなものと、チェロの響きとが相俟って迫ってくるようなものが、ちょっと弱いんですよね。じゃぁ、ヴァイオリンじゃなくてもいいじゃん、みたいな気がしなくもない。まぁ、演奏の問題ではないといったところ。独奏の神尾真由子は、多分どこかで聞いていると思います。まぁ、上手。長丁場50分ほど、お疲れ様でした。 後半はブラームス。 そうねぇ.......なにしろ場所が悪すぎて、なんとも言えないんですが.........うーん。 演奏というか........個々の演奏それ自体は、まぁ、多分悪くはないんですよね。ただ........なんだろうなぁ。統一感があまり感じられないんですよ。分かりやすく言うと、演奏しているのは確かにブラームスの交響曲第2番という曲だとは思うけれど、あなたたちはブラームスの交響曲第2番という曲はどういう音楽だと思って演奏しているか?というのが、どうもよく分からない。端的に言えば楽譜を一所懸命なぞってるだけで、それが全体の中でどう調和して響くのか、各楽章がどのように位置付けられてこの音楽が出来ているのか、そういう見通しがよくわからない。司司で一所懸命演奏しているのはわかるけれど...... 勿論指揮者の責任もあるとは思うんですけれどもね。ノットはそんなに聞いてる訳ではないけれど、一般には評価は高いのでしょうか。でも、これを聞く限り、名のみ高い、とまでいうのはなんだけれど.......という気はします。確かに最後は盛り上がる曲だから、終演後は拍手喝采ですが、でも、個人的には、いや聞いてる場所が悪いというのはあるんですよ、でも、これってなんだったの?ブラームスの交響曲だったの?本当に?だとすると、あなたたちはこれをどういう音楽だと思って演奏していて、それは全体として意図が揃っているの?という感じなんですよね。 なんかね。ノット、多分最後に聞いてるのは一昨年のやつなんですけど、どうなのかなぁ。個人的に凄く聞きたい人ではなくて、去年からやってるサロメやエレクトラも言うほど食指が動かなかったのだけれど、こういうのを聞く限り、ノット x 東響 というのは別に無理して聞かなくてもいいのかな、と思ってはしまいます。昔の、スダーンとのシューベルト・ツィクルスとか、粗いなりに面白かったと思うのだけれども、今はそれほど追っかけたい気はしないかなぁ。