カンサスシティからの新聞記者
来年ヒルマン監督の活躍の場となるカンサス・シティの新聞記者が書いた日本シリーズ観戦記事を見つけました。アメリカ人から観るとこうなのかぁ…という面白い記事だったので、冒頭の一部分から抜粋してみました。 (ザ・カンサス・シティ・スター「カンサスシティ・コム」より) 『日本シリーズ、「百聞は一見に如かず」』(日本・札幌発)「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハブ・ファン」の日本語バージョンが札幌ドームのスピーカーから流れ、選手たちがバッティングケージで打撃練習を行う中、ダグアウト前に陣取るおよそ150人の記者たちの一人が、トレイ・ヒルマン監督に問いかけた。 「今朝、奥さんとはどんな話を?」「妻と何を話したかを聞きたいの?」 と、ヒルマン。少なくとも25人以上の報道陣がうなずき、カメラのフラッシュが焚かれた。ヒルマンは首を小さく振った。こうした場面はいまだにヒルマンの笑いを誘う。「妻との話は...」 ヒルマンは答えた。 「記者会見の話題じゃない」。 ///ようこそ日本シリーズ2007へ...///なぜ私がここにいるか?少なくとも20人以上の日本の記者たちが私に聞いてきた質問だ。 (この質問の後には 「どんなもの食べた?」 「カンサス・シティってどこ?」、そして何故だかわからないが 「お歳は?」 という質問が続くことになっている。)私がここにいる主な理由は、ロイヤルズの新しい監督、トレイ・ヒルマンがここにいるからだ。ヒルマンは外国人監督としては初めての日本シリーズ連覇に挑んでいる。今回の旅は、ロイヤルズの運命を変える役目を負った男を知る良い機会になることだろう。そしてもうひとつの理由。私はこの世界を知るためにここにいる。ここ数年、我々は何人かのものすごい日本人選手が大リーグに加わってくるのを見てきた。3人だけ挙げると、イチロー、松井秀喜、そして松坂大輔。それでいて我々は日本の野球をほとんど知らない。謎につつまれているのだ。日本の野球をアメリカのテレビで観ることは簡単ではない。インターネットでその類のものを見つけ出すためにコンピューターハッカーまがいのことをしなければならない。そして、間近に試合を観るためには14時間のフライトと重症の時差ぼけと言葉の壁を覚悟しなければならない。その上で、ヒルマンはいつもこの言葉を口にする。 「百聞は一見に如かず」土曜日の夜、ヒルマンのファイターズは7試合勝負の日本シリーズ第1戦を中日ドラゴンズと戦った。42,000人を超える観衆が札幌ドームを埋め、日本シリーズの歴史に残るような投手戦を見守った。ファンは歌い、声を合わせて叫び、たくさんの酒を飲み、応援グッズを打ち鳴らした。試合終了の瞬間はまるで映画のワンシーン。今まで見てきたもののどれとも違うものだった。「なかなかいいシーンだろ?」 とデイブ・オーウェンが聞いてきた。彼は1988年にロイヤルズで少しプレーしたこともある古き良きテキサス人。ヒルマンのもとでコーチをするために日本に来ている。 「アメリカにいる奴らにも見せてやりたいよ。」 (まだまだ続く)ここまでで4分の1くらい、という長い記事でした。読んでいてちょっと妙な感じがする部分もありますが、ヒルマン新監督への期待が日本のプロ野球への好意となって表されているように感じました。これからヒルマン監督がロイヤルズの人々にどんな感じで受け入れられていくのか。ときどき追いかけてみたいと思っています。