イナサ 風と向き合う集落の四季
NHKハイビジョン特集として、2006年5月に放送された、「イナサ 風と向き合う集落の四季」。110分に及ぶこの番組には、荒浜で暮らす人々の1年が記録されていました。先祖代々、人と人、土と人、そして海と人とのつながりをじっくりと深めてきた荒浜の人々。仙台の中心部から10キロほどしか離れていない場所に、こんなにも濃密なコミュニティがあったんだ…と、深く感じ入った番組でした。「また津波がきたら、荒浜は危険。だから、もう住めないよ」 となってしまったら、この土地で生きてきた人たちは、どこで何をして暮らしていくことになるのでしょうか。土地に根を張った経験のない自分には想像もできない、大きな決断を迫られているのだろうと思います。